関連して思い出した階段のこと

ときどき、駅の階段などを、小さな子供がよちよちのぼっているのを見かける。
ラッシュアワーではない。すいた時間に。)
お母さんも一緒にのぼっているのだが、声をかけたり、ちょっと手をつないだり
しながら、でも、基本的には、その子供が自分で一生懸命のぼっている。
 
学生時代くらい(つまり未婚のとき)に、こういう光景を見ると、
「ああ、なんて非効率的なんだ」と思ったような気がする。
「あんな小さな子なら、お母さんがかかえて連れて行けば、一瞬のはずだ。
 その方が、絶対、お母さんだって楽だろうに」と。
 
自分に子供ができて、はじめて、あの意味がわかった。
確かに、(私は男なので特に?)子供をかかえて自分でのぼった方が楽だ。
しかし、自分でのぼらせることに意味があるのだ。
私が、数学などの勉強で「待つ」のは、あれと同じなんだと思う。
 
なお、子供に階段をのぼらせると、「まわりに迷惑」ということもある。
だから、子供を持つ親は、なるべく人が少ないときにやらせようとするし、
それでも多少の人がいるときは、「ああ、申し訳ない」とも思っている。
その子たちの将来のため、大目に見てほしいものである。