(ほぼ)みんなが聞きたい言葉2

日本が隣国に泥沼の侵略戦争をしかけていた頃。
あるいは、真珠湾襲撃の頃。
「この戦争は負けそうだからやめよう」とは言えなかったらしい。
 
もちろん、本当は「戦争は無垢の人を殺すからやめよう」と言ってほしかったが、
そうでなくとも、「勝てそうか」「勝てる可能性はどれくらいあるのか」すら
言えなかったとすれば、負けるのも必然だったろうと思う。
 
その頃人々が望んだ「聞きたい言葉」は「必ず勝ちます」とかだったのだろう。
そういう言葉に流されない人たちは、「和を乱す人」「負けを望む人」「敵国のスパイ」
にまでされてしまった。らしい。
 
今の日本には、そういう形がまた復活してきて、心底気味が悪い。
が、それはそれで重大な問題だけど、いろいろなところで、つまり、「安っぽい右傾化」
とかとは別のところでも、同じようなことが行われている気がする。
 
子供たちを「みんなが聞きたい言葉」に流されないように育てることは、教育の大きな
目的ではないだろうか。