分数で行こうよ(?)

昨日の割合の話とも関係があるが、小学校では、分数計算をあまり
やっていないような気がする。
(もちろん、やってもらっているし、ありがたいと思っている。
 しかし、やる時期が遅く、量も少ないと思う。
 例によって、これは先生批判ではない。
 教育課程の問題だと思う。)
まあ、実際、小数だけだって難しいのに、そこに分数を入れると混乱は
目に見えている。だから、しかたがないのかもしれないが。
しかし、分数計算は、重要だし、便利だと思う。
 
たとえば、300 ÷ 75という問題があったとする。
これを「割り算のタテ計算」で計算する能力は必須だ。
だから、問題を見たとたんにウキウキとタテ計算をはじめるくらいに
習熟してほしい。
しかし、いつまでも、タテ計算なのだろうか。
 
これは分数で300/75とし、約分していく問題ではないだろうか。
たとえば、300/75 = 60/15 = 12/3 = 4とか。
まあ、慣れていれば、300/75 = 100/25 = 4かな。
(もちろん、小学校高学年の話だ。)
 
たとえば、2400 ÷ 0.4なら、2400/0.4 = 24000/4 = 6000だろう。
たぶん、大人は頭の中でこういう計算をする。
小学生には早いだろうか?
 
私が小学生の頃、たしか先生が、「算数は分数で落ちこぼれる人が多い」
「だから、気を抜かずにがんばってほしい」とおっしゃっていた。
(ほんと、よくわかりますぜ。)
確かに大変ではあるけれど、分数こそ、算数から数学に向かっていく
入り口(の1つ)ではないだろうか。