もうひとつの記憶法? 5

勉強、とくに、記憶学習に会話を取り入れようということである。
 
実を言うと、そういうことは、私はもう長く長くトライしてきている。
私が、理論上もっとも効果的だと思うのは、毎晩、
子供に、「その日学校で習ったことを言わせる」だと思う。
子供の学習の基本は学校であるはずだし、一度でも習ったことを口に出せば、
記憶の定着率も高いに違いない。
親は、「今日学校で何習った?」と聞くだけでいいのだ。
思い出してもらうことがポイントだから、詳細を語ってもらわなくてもいい。
ただ、「う〜んとね、今日は、因数分解を習ったよ。公式を2つ覚えた」とでも
答えてもらえれば、子供の中でなんらかの反芻にはなり、よい効果があること
必然ではないだろうか。
(それで、ごくたま〜にだけ、「じゃあ、その公式言ってみて」とかね。)
こんな方法を思いつく私は天才に違いない。と思った。
 
が、現実はなかなか難しい。
まず、子供が嫌がるのである。
「今疲れてるから」とか「宿題やりたいんだけど」と、はっきり嫌がることもある。
ちょっと話してくれることもあるが、「やる気無しオーラ」を感じることも多い。
一番困るのは、「今日学校で何習った」に対して、一言、「忘れた」という返事である。
 
みなさんなら、どうします?
我が子が、今日学校で習ったことを、その項目すら思い出せないと、言うわけですよ。
「それじゃ、学校に行ってる意味がねぇーだろがあああ」と言いたくなりませぬかな?
拙者はなるでおじゃる。
けれど、そこで怒ったら私の計画は水泡に帰すわけだから、じっと我慢して、
「え〜、ちょっとは思い出してごらんよ」とかなんかと言うのが関の山である。
すると、「う〜ん、数学やった。あと、何やったかな?」くらいの緩い反応だったり。
 
さらに、自分の都合もある。
つまり、そうそううまいタイミングというのもないのだ。
ま、私もサラリーマンですから。

ようするに、なかなか理想通りにはならんのですよ。
本当に不思議である。
ほんの数分、その日の振り返りをすれば、将来ものすごい見返りになるはずなのに、
なぜそれをそんな風に・・・、と思うのである。
(そもそも親との会話が減ったかというと、そうでもない。
 好きな漫画の話ならとうとうとする。)
 
ただ、この方法は、やれさえすれば意義があると思う。
だから、これからもトライし続けるだろう。
がんばれ、お父さん。