子供の勉強に関する思考実験 5

「続けるとためになりそうなこと」を続けられなくなるのは、その成果がすぐには
見えないから、ということになる。
例によって、平凡である。と言うか、前にもこんな話したような。
うん。確かにした。うむ。でも、ま、いいか。
 
ところで、親が思う「理想的な形」は
「毎日わずかでも成果が感じられ、長く続ければその成果の集積が得られる」という
ようなものではないだろうか。
たとえば、毎朝体操をする。すると、そのおかげで1日すっきりすごせる。
しかも、長く続けてみると、体力も付き、健康になった。
あるいは、毎日寝る前に英語の単語覚え。1日に5個とかそこら。
それですぐに英語の成績が上がるわけではないが、向上感はしっかりある。
それを半年も続けたら、テストの点数もアップ!
あるいは、毎日数学の問題集を解いていく。すると、、、まあ、そういう感じ。
 
そのような「理想的な形」を思い浮かべることこそが、失敗の原因ではないだろうか。
と私は思うのだ。
もちろん、たまたまうまく行ってそうなることもあるかもしれない。
しかし、普通はそんなことはないと思う。少なくとも私の場合はそうだ。
 
毎朝体操をしてみると、最初の2、3日こそ調子がいいが、そのうちおっくうになる。
なんか体調悪いし、今日はいいかな。と思ようになる。
単語覚えもそう。はじめはいいのだが、すぐにつらくなる。数学の問題集も同じ。
 
いやいや、何かを継続することは無理と言っているのではない。
そんなに調子よく行かないということだ。
毎日成果を実感することなどできないのが普通ではないだろうか。
そして、次にくるのは、
 
 1 成果を実感できないのでやめる。
 2 続けてみるが、やっぱり成果がない。
 3 続けてみたら成果があった。
 
だろうと思う。
 
上記のうち、どれが一番嫌だろうか。
「1」を繰り返す人は、どこにも行けないと思う。
しかし、「2」も嫌だ。できれば「3」になってほしい。
しかし、「2」が怖くてやめてしまえば「1」だ。
 
結局、成果が出ると確信できるものなら、すぐに成果が見えなくても続けさせよ。
ということになるのだと思う。
それで、本当に成果がでなかったら、どうしよう。
そのときは、子供にわびるしかないのだろう。これは、実に恐ろしいことだ。
しかし、それしかないのではないか。
 
それでは、「2」にならないためにはどうすればよいか、考えてみたい。
私は、それは意外に簡単なような気がする。
まず、そのためには、どういう場合に「2」になるかを考えてみるべきだろう。
 
あと一回続くかな。