ノート私論 最終回

「次は子供の話」と書いたが、そんなに書くことはない。
子供も基本は大人と同じだと思う。
が、現実は、かなり違う。それは
 
 ・ノートは(普通は)先生に言われて作っている
 
からだ。
何度も書いたが、授業ノートのできは先生次第だと思う。
 
ただ、一般的に、先生の板書などを写し取った「授業ノート」は、立派な
「まとめノート」になっていると思う。
つまり、「まとめ」は、先生がやってくれちゃうのだ。
これは、お得だ。
もちろん、いずれは自分でまとめノートが作れるようになってほしいものだが、
そのための練習としても、授業ノートすばらしいと思う。
 
したがって、親がするべきことは、
 
 ・子供に授業ノートを読み直すよう促す
 
ということだろうと思う。(そんなこと、前にも書いた。進歩なしっだな。)
とは言え「授業のノート、見直しておけよ」と言うのもあまり効果がないだろう。
 
 ・子供と一緒に読む            あるいは
 ・子供に読んでもらう
 
とよいのではないかと思う。
その際に、誤字などのチェックもできるし、学校の様子を聞くこともできる。
ただし、気をつけたい。
「ほら、ここ、違うぞ!ちゃんとわかってノート書いてるのか?」みたいな
ことを言われたら、誰だってやる気をなくすだろう。
「先生に教わったことわかってるか?何、よくわかんなかった?」も同じ。
きつい言い方ではなくても、とにかく、十分気をつけて言った方がよいと思う。
 
あれ?もう終わりだ。
 
じゃあ、おまけで、いくつか。
 
☆自分(親)が指導者になる場合。
まず、まとめノートを作らせるのか、作業ノートを作らせるのか、
変則的な合体ノートを作らせるのか、よく考えるべきだと思う。
いずれにしても、無理強いはよくないと思う。
・・まとめノートを作らせる場合。
  私個人は、本格的なまとめノートの作成をさせたことはない。
  だから、この項はすべて想像である。
  ちゃんとノート1冊(近く)終わるようにしなければならないだろう。
  そのためには、十分に計画をたて、かなりの長期間にわたって自分の
  やる気も持続する必要がある。
  これはなかなか難しいので、かなりの覚悟が必要だと思う。
  はじめは「ノート作りの練習」と考えて、あまり難しいものにせず、
  薄くてよいのかな?
  さらに、そのノートを読み返す指導が必要となる。
  うああ。大変だ。
  (覚悟を決めてやらせたくもあるのだが。)
・・作業ノートを作らせる場合
  これもなかなか大変だが、まとめノートよりは、やりやすい。
  ポイントはノートではなく作業なんだから、作業をごりごりやらせるだけだ。
  子どもに嫌われないように(笑)。
  作業ノートを作る最大の理由は、達成感を感じてもらうことだと思う。
・・合体ノートを作らせる場合
  やったことはないのだが、世の中では、案外行われているような気がする。
  うまく行くのだろうか?と思う。
  もちろん、うまくいくなら、それでいいと思う。
 
☆子供が自分で作りはじめた場合。
心の底からほめてあげたい。
息子は、中1くらいから、英検用まとめノートなどを作っていたようだ。
娘は、習い事ノートなどを作っている。
親バカながら、どちらにも、感心している。
ただし、どちらも、まだ本格的なものではないように思う。
まあ、当然だろう。
 
☆学校のノートを拡充して新ノートにする
昔はこういうことを勧める人がいたように思う。
左半分は授業ノートで、右半分は自分が勉強して書き込む。みたいな。
しかし、これは、現在の公立中学のシステムでは、やりにくいと思う。
ノートは採点の対象になるからだ。
なお、家庭でまとめノートを別途作ると(作ったとすると)、
自習のまとめノートと授業ノートの2本立てになってしまう。
これは、子供には難しいように思う。どうだろうか。
 
終了。