伸展と強化について 10
要するに、単純に知識を詰め込んでいく伸展期では、強化を同時に
行いながら進んでいくのがよいだろうということだ。
それは、つまり、知識間のつながりを見つけていくということである。
この「つながり」は、「重要な知識同士のつながり」であれば、すばらしい。
「重要な知識と自分の体験(という知識)のつながり」も重要だろう。
しかし、「重要な知識とくだらない知識のつながり」でも大いに結構だろう。
「くだらない知識」とは、「その話をしたとき、先生のチ○ックは開いていた」
なんてことである。(失礼いたしました。)
さて、「知識間のつながりを見つけていけ」と言われれば、大人なら
なんとなくわかるし、方策も思いつくだろう。
(実行するか、また、実行できるかは別の話だが。)
しかし、子供には、もう少し具体的な指導が必要だろうと思う。
このエントリーを書きながら私が考えた方法3つを書いて、このエントリーを
終わりにしたい。ただし、以下に書くことは、「思いついた方法」であって、
実証した方法ではない。
実際にやってみることは、これからの課題だ。
・子供に話を振る。
できる限り関連する話を振ってみる。
たとえば、ことわざの話なら、
「そんなことお母さんが言いそうだよな」
なんて言ってみる。
これは、あらかじめ仕込んでおくのではなく、臨機応変に。
たとえば、妻にそのことわざを使った発言をお願いしておくのではない。
そんな仕込みを毎回できるはずがないから。
歴史の勉強なら、振れる話はたくさんある。
「大化の改新で蘇我氏が倒された?蘇我氏って誰だっけ?」
「日本人(と朝鮮人など)が海賊になって明を荒らしたのが倭寇?
えーと、中国が攻めてきたのはなんだっけ。(答:元寇)」
「日露戦争?そう言えば、ひいじいちゃんは、その頃・・・」
「お父さんは歴史学者になるなら、絶対、古代専門だな。理由はね・・・」
なんて、ことだろう。
くどいけど、数学なら、
「二次方程式を習ってるの?二次?じゃ、一次って何?」
「あれ?二次方程式と二元方程式(二元連立方程式)って違うの?」
「三平方の定理?昔の人はどうしてこんなことわかったんだろうね」
これらの「話」は、私が今、それらしく書いたが、それなりにうまく
まとまっていると思う。しかし、それは、たまたまである。
うまくまとめることより、話を振ること自体が重要だと思うのだ。
「その結果、子供が考える」ということが重要なので、たとえば、
「三平方の定理?昔の人はどうしてこんなことわかったんだろうね」の結論が
どうなってもよいのだと思う。
そもそも、話しかける内容も、
「大日本帝国憲法?空手(拳法)みたいだね。
そう言えば、お父さんの知り合いで、日本拳法ってのやってる人がいたよ」
なんていうのでもいいと思う。
子供に、「くだらねー」と言ってもらえたら、成功であろう。
ただし、反抗期の子供は、扱いが難しい。
そもそも子供が何を勉強しているか知らなければ話を振れない。
しかし、中学生になると、そういう話題は難しくなるのも事実だ。
こちらの「勉強させたい」という意図がミエミエだと、さらにそうだ。
うっかり「勉強、何やってんの?」なんて聞けば、尋問された気にでもなるのか、
むすっとされることもある。
まあ、お互い、楽しくやりたいものである。
・参考書を1冊選んで極めさせる。
・ノートを作らせる。
上記の2つは、疲れたので、次回以降に。
前回、最終回予告をしてしまったが、あとちょっと続くことに。