自分と子供たちのための数学勉強法18 最終回

人は、なぜ、数学を勉強するのだろうか。
試験のため?ま、それはそう。
それ以外だと、結局、人それぞれだろう。
 
私は数学が好きだ。
野球が好きなお父さんは、子供にも野球好きになってほしいと思う
のではないだろうか。
私は数学が好きなので、子供たちにも、数学が好きになってほしいと思う。
(本当は、理科の方がもっともっと好きなのだが、理科は、ほら、
 大人の学問だから。あ、すみません。)
だから、こんな話を続けてきたのだ。
 
そして、当然、子供たちには、「私が数学を好きな理由」を伝えたいと思う。
私が数学を勉強するモチベーションは、「新しい概念の獲得」だと思う。
それで、問題が解ければなおうれしいが、まず、最初にあるのは、これだ。
この話のかなりはじめの方で、予告(?)した「成長感」の話がずっと
なかったが、私にとって、「成長感」とは、「新しい概念を獲得した」と
確信することだと思う。
これは、問題が解けた達成感とは、少し違うもののように思う。
 
ちなみに、「スピード」はもちろん重要である。
まず、試験のために(笑)。
しかしまた、新しい概念の獲得をさまたげないためにも、ある程度は
必要だと思う。
 
ところで、私の子供たちは、こんなにも日本式集約農業のように、
お父さん(私)にしごかれているのか、と思うなら、早計である。
子供たちには、子供たちの人生がある。
もちろん、私にだって、常識はある(笑)。
考察は考察、実践は実践ということだ。
 
また、タイトルにあるように、この話は、子供たちのための考察でもあるが、
私自身の勉強のための考察でもある。
私自身に適用した場合、指導者 = 生徒 = 自分、ということになる。
 
終わり。

(後記:
 さあ、完成したぞぉーと、読み返して思ったのですが、
 これまで書いてきた「基礎的技能の習得」と「新しい概念の獲得」の関係を
 はっきり書いていませんね。恥ずかしです。
 基本的に「ほぼ同義」のようなものと考えていますが、あとで補足します。)