自分と子供たちのための数学勉強法13

厳密反復型、数値変更問題反復型、一般類題反復型のどれがよいかという話。
 
ここで、「すべての反復型を十分やらせる」というようなことは考えない。
人生の時間は有限で、そんなにたくさんのことができるとは思えないからだ。
人間は、結局、何かを選択して生きていくしかない。
 
真っ先に思い浮かぶのは、問5だけを厳密に繰り返していて、それで問7が
解けるようになるのだろうか、という疑問だ。
普通は、なかなか難しいのではないかと思う。
(あとで、「必ずしも不可能ではない」ということを述べたい。
 ただ、それでも、難しいことに変わりはないと思う。)
 
そうなると、「問5も問6も問7もやらせる」ということになるだろう。
だって、問5しかやったことのない人に、テストなんかで問7が出題されたら、
結構、難しいだろうから。
すると、他の問題についても状況は同様だろうから、結局、適当な問題集を
選んで、それを最初からやらせる、・・・ということに落ち着きそうだ。
それは、つまり、一般類題反復型ということだ。
通常の問題集は、多くの類題で成り立っているからだ。(でしょ?)
 
あるいは、時間があればその問題集を何度か繰り返すとよいかもしれない。
すると、一般類題反復型と厳密反復型の複合型ということになる。
しかし、最初に述べたように、普通は、そんなに時間がないのではないだろうか。
 
そこで、特に苦手な問題があれば、それだけ厳密反復練習・・・という
バリエーションになるかもしれない。
これは、、、まったく普通の勉強方法だ。
普通が悪いのではない、いや、普通の勉強方法こそがベストなのかもしれない。
しかし、もう少し、考えてみたい。
 
なお、「なるべく薄い問題集を買ってきて、それを何度も繰り返す」という
主張もある。これは、上記のような一般類題反復型と厳密反復型の複合型を
より意図的に行っているのだろう。
薄い問題集を選ぶことで、厳密反復を、よりやりやすくしているわけだ。
 
この「薄い問題集戦略」は、なかなか有効だと思う。
ただ、一番有効なのは、出題範囲が決まっていて、問題も毎年そんなに
変わらないような「資格試験」ではないだろうか。
数学の場合はどうだろうか。
「この薄い問題集を完璧にこなせば受験(あるいは数学人生)も安心」と
言えるような薄い数学の問題集はあるのだろうか。
 
もし、そのような問題集があるとすれば、それは、
「1次関数について1題のみ、1元1次方程式について1題のみ、、、、
 ○○について1題のみ、、、」というように、真の良問題を厳選しきった
問題集だろうか。
そんな問題集、あると思います?
 
それが、極端だというなら、結局、厳密反復型、数値変更問題反復型、
一般類題反復型を、適度にブレンドした問題集をやるということになるのだろう。
そのような問題集はたくさんある。
しかし、それでは、ごくごく普通に「問題集をやれ」という結論にしかならない。
え〜と、それでいいのかな?
 
続く。
話の収集がつかなくなったようだが、そうでもない、と思う。
次回は、厳密反復(のメリット)の話をしたい。