子供は勉強が好き再論

このブログで「子供は勉強が好き」と何度も書いてきた。
いまだにその意見を撤回すべき理由はない。
が、息子が中学生になると、ずいぶん知見が広がった。
もちろん、よくわからないこともある。
そこで、再論したい。
 
子供は(というか人間は)本来勉強が好きだと思う。
小学生で「勉強がきらい」というのは、勉強をしないからではないか。
勉強は、ある程度やらないと楽しくならないものだ。
それは、スポーツでもゲームでも同じだと思う。
 
楽しい勉強生活に、家庭学習は必須だと思う。
野球少年たちは、練習が終わって家に帰ってきても、素振りをしたり、
キャッチボールをしたりしているではないか。
小学生は、基本的に素直なので、家庭でも勉強させればする。と思う。
 
ここで一番注意しなければならないことは、子供にかかる負荷を過小評価
しないことではないか。
小学生なら、中学年で1日5分〜10分、高学年で1日15分〜20分の家庭学習で、
十分学校の勉強に対応できると思う。
それだけで、学校の授業時間を楽しく過ごすことができ、その結果、
勉強嫌いにはならないと思うのだ。
5分・10分と言うと、少ないようだが、それを毎日というのは、決して少なく
ないし、簡単でもない。
(ちなみに、「1日5分」をまとめて「1週間に1回35分」にしても、たぶん、
 ほとんど意味がないと思う。)
 
5分だの10分という数字は、個人的な主観に基づくもので根拠はあまり
ないのだが、私は、そう信じている。
もちろん、5分・10分のナガラ勉強など何の意味もない。
5分・10分、集中しなければならないのだ。
親としては、集中できるようにしむけなければならない。
それは、はじめは難しい。
が、やればできるし、子供は5分・10分の集中で、十分学ぶことができる。
と思う。
 
しかし、それ以上の時間、集中させ続けることは難しいようだ。
朝夕に分散させたり、なんらかのモチベーションを与えたりの工夫で、
上記の勉強時間を2倍くらいにすることはできると思う。
が、それ以上やらせるのは、かなり難しいと思う。
いずれにしても、勉強を長く続け過ぎるのは逆効果ではないかと思う。
(モチベーションがない場合は、特に。)
 
そのような家庭学習で、親が工夫すべことは、「数分の家庭学習を
(なるべく)毎日やらせること」と、「学校の勉強とうまくつなげること」
だと思う。
自己採点するに、私は、「毎日やらせる」は、80点くらいだと思う。
ものすごく嫌がられた時期もあったが、決して高圧的にならず、
明るく押し切ったつもりである。
無理に押し付けても良いことはないと思うのだ。
ただし、これは小学生までの話。中学生の話は続きで。
 
一方、「学校の勉強とうまくつなげる」は、30点くらいかもしれない。
たとえば、私は、理科の「発芽の条件」(水、空気、適当な温度)だの
「流水の働き」(侵食、運搬、堆積)などを一生懸命教えようとしたが、
そういうことは、小学校でしっかりやってくれるので、私が一生懸命に
なる必要はまったくなかったと思う。そんなことに時間を割くなら、
もっと別のことに使うべきだったと思う。(まあ、それが、難しいのだが。)
逆に、私は、算数の「概数」や「分数」は、小学校でやってくれるのを
待って自分ではほとんど教えなかった。あんなにややこしいものをタダで
教えてくれる学校とは、なんて素晴らしいところだろう。
(ただし、「分数」は、時期が遅く、分量も足りないと思う。)
これは、実際、うまくやったと思っている。
(「学校の授業時間を楽しく過ごす」が目的の場合、予習(先取り学習)より
 復習をさせる方がはるかに効果的だと思う。)
 
ここまでの話は、中学受験をしない人の話だ。
中学受験をする場合はどうするか。
うちはしていないのでよくわからない。
ただ、想像で話したいことはある。
以下、続く。