百人一首

最近、息子の学校の宿題で小倉百人一首を勉強している。
(息子の宿題なのに、親が勉強する。あはは。)
 
百人一首は、正直に言うと、「あなた中学生?」という内容のものも多い。
「内緒で好きな人ができたのに、もうウワサが立っちゃった」って?
それに、すぐ、「袖が濡れる」「月が傾く」。で、「朝が嫌い」。
おまえらヤマトダマシイを注入してやるから、そこに立って歯を...
いえ、失礼しました。
私は、高校時代授業で学んだ漢詩が大好きだったが、百人一首はなかなか
入り込めないなーと思った。
 
想像だが、万葉集とか明治・大正の歌の方が、私にはあってるかもしれない。
リベラル派としては、貴族の歌より、庶民の歌の方が好感が持てるし。
素人の間では(もちろん、私は素人)あまり有名ではないが、子供の頃読んだ、
斉藤茂吉の「ひた走る...」はものすごく印象に残っている。
印象的というと、一番印象的なのは、与謝野晶子の「やは肌の...」だし。
 
とは言え、百人一首にも好きな歌(好きになった歌)も結構ある。
まず、「田子の浦に...」の風景。
それから、「大江山...」のちゃめっけ(ですよね?と言うか機転?)。
なんだかよくわからないけど、リズムのよい「あしびきの...」。
私、仏教徒ではないけれど、気概を感じる「おおけなく...」。
基本、恋の歌以外が好きなのかな。
  
なんにしても、百人一首は良い勉強になると思った。
中学の国語の先生に感謝します。
ところで、私の参考書は、「原色小倉百人一首 鈴木日出男他著」。
他の本は知らないが、これはものすごく良い本だと思う。
朗読CDがついている本とついていない本があるが、朗読は、ものすごく
ゆっくりなので、気の短い人は、CDなしの方がよいかも知れない。
が、個人的にはCD付きのを買ってよかったと思う。
(私は、どうも、文○堂の本を買うことが多い。関係者ではないのだが。)
 
それと、百人一首に関しては、たくさんの方が、ネット上で無料教材を
提供している。この方々には頭が下がる思いだ。