「勉強が好きな子供」の評判

どうも、一部というか、かなりの人に、「勉強が好きな子供」は評判が悪いようだ。
なんと言うか、「勉強が好きな子供」は、学校生活の悪役なのだ。
たとえば、ちょっと誇張して書くと、
 
 「勉強が好きな子供」は、テストで点数が良く、いつも親にも先生にもほめられ、
 学校生活を楽しみ、将来を約束されていて、幸せいっぱい。
 でも、本当は腹黒くて、こっそり人の足をひっぱってる。
 
なんて虚像があるような気がする。
もちろん、実態は違う。
また、上のように書くと、「そんなことはないだろう」と大抵の人は言う。
そうなのだが、どこかで、そんなイメージを持っている人が多いように思う。
 
それに、「勉強が好きな子」は将来「お金持ちになる」とか。
自分の話で恐縮だが、私は、元「勉強が好きな子供」で、その結果、まあまあ
「勉強の出来る子」でもあった。そんな私の過去を知っている人に、
「○○さん(←私)優秀だったそうですねぇ。給料もいいんでしょ?」なんて言われた
ことがあるのだが、正直に、(「優秀だった」って過去形なの?なんて突っ込まずに)
給料を言ったところ、
「え・・・(沈黙)、いや、きっと、これからどんどんよくなるんですよね」と。
いいえ。少しもよくなっておりやせんぜ。まあ、それは、いいんだけどね。
 
お金持ちになりたくて一生懸命勉強する子供も(大人も)いるかもしれない。
それはそれですばらしいと思う。(だって、夢に向かってがんばってるんだから。)
だが、そういう子供は、「勉強が好きな子供」ではない。
 
○○大学だの△△大だのを出て、「世間に認められる人」になってる有名人が、
よく「僕は、ガリベンじゃなかったですよ。子供時代は遊んでばかりのオチこぼれで」
なんて言う。ほほう。そうですかい。そいつはすごいですね。
でも、たぶん、その人たちは、成績良かったはず。少なくとも、大学受験の直前は。
それなのに、そんなことを言うのは、悪役になりたくないからだろうと思う。
実に、悲しいことだ。