教育格差

題名は、すごいけど、ただの雑談。(いつもか。)
今日、A新聞に、そんな特集があって、それについての雑感。
 
教育格差という言葉を知ったのは数年前。
「親の態度や経済力が子供の学力に影響する」という話には、かなり衝撃を受けた。
だから、、、ではないが、やっぱり、親がしっかりしなけりゃいけないと思った。
(経済力の方は、もう、どうにもならないが、せめて失業しないように、と。)
 
新聞の特集は、高名な御三方による討論会のようなもので、とても参考になった。
が、一方で、ものすごい違和感も感じた。
どの方も、私とは違う世界を見ているように思えるのだ。
(石坂さんの漫画は、かなり好きでした。たしか、「漫画少年」で。)
それは、世の中の多様化のせいだろうと思う。
そもそも、新聞としてうまくまとめてあるが、御三方の間でもかみ合っていない
部分があったのではないだろうかと思う。(←これは、想像です。)
 
以下は、なんとなく、思ったこと。
(特集の内容にも、御三方のご意見とも、直接関係はありません。)
 
教育格差の話でよく聞くのは「親が高学歴で、高収入の場合・・・」という前フリだ。
しかし、この発話者は、意識してかしないでか、「高学歴」と「高収入」を
自動的に結び付けているように思う。
高学歴・高収入の親の子が高学歴になり高収入になっていくと。
一方では、世の中の多様化について述べていたりもするのだが。
しかし、おそらく、かなりの人が、「高学歴」を望まなくなっているのではないか。
それは、「高学歴」と「高収入」が結びつくとは限らないと、本気で思っているからだ。
 
私は、高学歴だ。大学院まで行っちゃった。(人はそれを入院という。)
プーのまま、アメリカやドイツにも行かせてもらった。
私の親は、いつまでも働かない私に、「学校やめて働け」とは言わなかった。
「人生は一度きりなんだし、好きにやっていいよ」と言ってくれた。
その言葉は、今でも、思い出すと、涙が出そうになる。
私は、子供も、希望すれば、どこまでも行かせてやりたい。
 
私の収入は、、、う〜ん、まあ、、、低収入ではないかもだが、高収入ではない。
 
私の住んでるご近所には、あまり、高学歴でない方が多い。
そして、めちゃくちゃ高収入である。本当に。住んでる家が御殿なんだから。
そういう家庭のお子さんは、概して、勉強嫌いのようだ。
(社長令嬢で、勉強のできる子なんかもいる。)
彼らは、家業をつげばいいんだし、それでよいのだろうと思う。
そういうお子さんたちの性格は、いろいろだが、概して、いい子である。
彼らが、ウチの子たちの友達でいてくれて、本当にありがたいと思う。
「そういう子たちと知り合いになれたんだから、公立学校いいじゃないか」と言えば、
そうかもしれない。
 
ただ、ウチには高収入の家業なんかない。
ウチの子が生きていくには、やっぱり、勉強がものすごく大事なのだ。
と言って、「高学歴」なら「高収入」になるなんて、思っていない。私が、実例だ。
そもそも、「高収入」なんか望んでいないのだ。(本人たちが望めば別だが。)
が、子供たちに高学歴は望んでいる。(本人たちが望まなければ別だが。)
自分は、そう生きてきたし、それで、楽しかったんだもん。
そして、それなら、やっぱり、「勉強が好きな子どもの集団」いてほしいと思うのだ。
公立学校に不満があるとしたら、「勉強が嫌いな子がいる」ということではない。
また、「いろんな子がいる」ということでもない。
多様性はむしろ喜ばしい。
残念なのは、「勉強が好きな子どもの集団」がほぼ存在しない、ということなのだ。