ゆとり教育の残したもの

ゆとり教育は、壊滅的な失策だった。と思う。
最大の問題は、理想主義の陰で、学力格差を広げてしまったことだと思う。
と言うと、いつもの話だが、最近、思うことがある。
 
息子が中学生になって半年、だんだん、中学生向きの参考書を読むことが
多くなったのだが、それらは、30年前に比べて、明らかに進歩していると思う。
タイトルの「ゆとり教育の残した(良い)もの」とは、これらの参考書のことだ。
特に、理科と社会だ。
(と言うか、英数国の参考書はまだ読んでいない。忙しくて。)
 
今も昔も、理科社会の参考書には、知識がぎっしり詰まっている。
しかし、今の参考書には、いろいろ考えさせるようになっていると思う。
(昔の参考書が今手元にないので、勘違いかもしれないが、かなりの確度で
 この主張は正しいと信じている。)
そのようになったのは、ゆとり教育のおかげではないだろうか。
生き残りをかけた「参考書の変革」が長期にわたってあったのではと思うのだ。
(「知識量は減らさずに、考えさせる記述を増やした」、もっと端的に言えば、
 「お上のご威光にはさからわずに、受験のニーズに応えようとした」という
 面もあるのではないだろうかと想像している。
 また、「ゆとり教育」下で、受験問題そのものも変質したのだろう。
 もちろん、執筆の先生方の情熱と実力あってのこと、であるが。)
 
(こんなによい参考書であっても、市販のものであり、利用した子供たちは、
 残念ながら一部だけだったと思う。これが教科書だったら、、、と思う。)
 
(後記:若干、表現を変えました。
 また、私が感心した参考書(読みつつある参考書)は、
  文英堂 くわしい歴史
  旺文社 中学総合的研究理科
 です。もちろん、これら以外にも良書はたくさんあると思います。
 私は、そういう分野の専門家ではありませんので。
 あくまで参考まで。)