終身雇用制をなぜ捨てたんだろう

最近、ヘ○サンゴンという番組(クイズ番組?)から出てくる歌が子供たちに人気だ。
特に、人気なのは、羞恥心とラクダの歌。
私には、「がんばれニッポン」という歌が気になる。
妻は、「これは政府の誘導じゃないの?」。(いや、もちろん、本気ではない、、、はず)
息子は、「この歌を聞くと、日本は本当にダメなのかと思う」。
(娘のコメントはない。)
 
私は、、、息子同様の感想を持つ。
私がアメリカに行った頃、日本はイケイケだった。
そして、アメリカでは、日本の終身雇用制が話題だった。
多くのアメリカ人は、アメリカがダメで日本がイイのは、終身雇用制の影響が大きいからに
違いないと主張していた。
私もそう思った。
アメリカ人が、終身雇用制を(全面賛成ではないが)うらやましがりながら、実現できない
理由もよくわかった。
私は「アメリカで終身雇用制は無理。だから、半永久的に日本の勝ちだろう」と思った。
 
それが、今では、終身雇用制は、事実上なくなってしまったらしい。
どうして、そうしてしまったんだろう、と思う。
もちろん、長い長い不況期に、終身雇用制の不利はわかった。
が、終身雇用制をやめたのは、結局、一時シノギではなかったのだろうか。
企業の一時凌ぎのために、終身雇用制は、日本から永久に失われてしまった。
日本は、アメリカ型に近い社会になってしまった。と感じる。
まあ、それもいいのだろうが、アメリカ型社会の日本においては、残念ながら、
「がんばれニッポンのサラリーマン」と言われても、がんばりようがないと思う。
アメリカ型社会なら、個人は個人のためにがんばるのであって、自分の人生を保証して
くれない会社がどうなろうと、知ったことではないのではないか。