先取り学習vs先行体験12

ここまで書いてきて考えた。
先取り学習ってなんだろう?
それは、主に、算数・数学の話のような気がする。
また、英語の早期教育もある。
それから、地理や歴史の勉強を早目にはじめることか。
 
英語の早期教育は、たとえば、ピアノのような「習い事感覚」もあり、
やや特殊な気がする。
(中学受験塾では、当然、無視されているのではないか。)
英語を除くと、これまでのところ、先取り学習とは、主に
 
 ・算数・数学の勉強を早めにさせ、苦手化させない
 ・算数・数学の思考力を、低学年のうちから訓練する
 ・膨大な暗記を、早めにはじめる
 
とまとめることができると思う。
 
一方、先行体験とは、「算数・数学の思考」や「社会科などの暗記」の対象を、
子供たちが「勉強」(苦役)と感じる前に、なんらかの形で体験させておき、
それを勉強につなげるということだと思う。
(ただ、これまでも書いてきたように、先取り学習と先行体験の境界は、
 私にはかなりあいまいなのだが。)
 
さて、「先取り学習vs先行体験」の最後の考察は、国語だ。
 
国語の先取り学習や先行体験も、上記のカテゴリに入るだろうか。
国語には、読解力、文章力、語彙力、漢字力(名前が変?)などが考えられる。
そのうち、漢字力は、「膨大な暗記」と関係がありそうだ。
「学年配当を超えた漢字の勉強」などは、まさに、「膨大な暗記を、早めにはじめる」
タイプの先取り学習だろう。
また、漢字力をつけるには、ドリルをやったり、自己テストをしたり、が主流だと思う。
これは、どこか、(暗記ものではないが)計算力をつけるための勉強にも似ている。
いずれにしても、漢字力をつけるには、単純に実行できる先取り学習があり、それは、
(子供が嫌がらない限り)やって損はないものと考えられる。
語彙力も、それだけ取り出して考えれば、漢字力に似ている。
 
一方、読解力や文章力は、きわめて個人的なものであって、先取り学習というものは
考えにくいような気もする。
 
で、国語の先行体験と言えば、読書だろうか。
本を読めば、読解力や文章力のモトができそうだし、難しい語彙や漢字にも出会うので、
語彙力、漢字力の先行体験にもなりそうだ。うん。そうだ。
考察、終わり。
 
・・・そんなに単純だろうか?
私の心の奥からは、「そうじゃない」という声が聞こえてくる。
が、考えはまとまらない。
だから、結論は、最終的に「うん。そうだ。」に戻るかもしれない。
が、よくわからない。
とにかく、考察を続けてみようと思う。