日本

ちょっと前に、息子に、「おやじは日本の悪口ばかり言ってるから、日本って本当にひどい国
だと思ってたよ」と言われて、ものすごく反省したことがある。
まあ、ある種の人たちが「自虐史観」とよぶであろう歴史認識をもっていたり、現政権に
かなり批判的であったりで、「日本の悪口」を言いまくっているようなものかもしれない。
しかし、本当に、「日本はだめな国」「日本人はだめな国民」と思っているわけではない。
むしろ、かなり愛国的だ。(たぶん、多くの「自虐史観」の人がそうだと思う。)
私が自分の国ついて良いと思えることは、「過去の間違いを反省していること」(基本的に)、
「民主主義であること」(だから、現政権を批判できる)、「国民が、平和を愛し、協調を重んじ、
比較的責任感があり、信用できること」(これも、基本的に)などである。もちろん、経済大国に
なったことだって、努力の結果であって、それは「良い点」のひとつだと思う。
しかし、最近のニュースを聞くと、その日本の良い点は、本当にどこ行ったんだろうと思う。
 
私が子供の頃も、大人たちは、自国の悪口ばかり言っていた。
(そう言えば、小学校の先生たちは、日教組の人が多くて、バリバリの「自虐史観」だった。
 繰り返すが、本当に、「自虐」であるわけでない。そうよびたい人たちのよび方だ。)
それでも、はっきりと「日本は今はダメでも、よくなっていっている。君ら(つまり、私ら)が、
大人になる頃の日本は、ずっとよい国になってるよ」というメッセージがあったように思う。
その約束は、おおむねかなえられた。と思う。
 
私たちの世代は、子供たちに「明るいビジョン」を与えられているだろうか。
私の自国批判が、たいてい「日本は悪くなっている」というものになってしまうのが、悲しい。