私の青春の宿題

妻は、物理を「人生の宿題」という。
高校のときから苦手で避けてきたのに、いつまでもついて来ると。
 
私にも宿題がある。
人生の、、、というより、青春の宿題だろうか。
それは、リーマン面だ。
 
リーマン面
何度もチャレンジしては、跳ね返されてきたあれ。(いや、お恥ずかしい。)
 
アメリカにいたとき、某有名大学の数学科の講義に紛れ込んだ。
チンプンカンプンで聞いていると、突然、教授が私を指して聞いてきた。
「君、わかってる?」(もちろん、英語で。)
日本の教授はそんなこと言わないから、心臓から口が飛び出しそうになった。
(しかも、その教授は、世界的な権威である。)
 
あたふたしていると、私だけのために授業を止めて、「じゃあ、これを読むとよいよ」と、
黒板に書名を書いてくれた。
Gunning の Lectures on Riemann Surfaces 。
う〜む。
で、その本を買うべきかどうか、とても悩んだが、やっぱりやめてしまった。
 
今、息子が数学の勉強をしている。
そして、いろいろ話しているうち、「あの本が読みたい(わかりたい)」と思った。
たぶん、もう古い本だろうと思う。
しかし、私の青春の宿題としては、いいかもしれない。