数学ができる子の育て方?2

数学ができる子ってどんな子でしょう。
と、私は、人々に聞いてみたい。
 
論理的とか、ヒラメキがあるとか、あと、本質を見抜く力があるとか?
数学が苦手な人が、尊敬の念を込めてこんなことを言い、数学が得意な人は、
「いや〜。それほどでも、、、ま、あるかな?」とか。
 
たぶん、ほとんどの人(?)が一番基本的な事を忘れているのではないか。
私は、基本的に、
 
  数学ができる子 ≒ 数学の勉強時間が長い子
 
だと思う。
(「 ≒ 」は「だいたい同じ」という意味で、もちろん、例外もいるとは思う。)
たくさん数学を勉強している子が、数学のテストで良い点を取るのである。
 
「いやいやいや、たくさん数学の勉強してるのにテストの点が悪い子もいる」とおっしゃるだろうか。
これには、いろいろ解釈があるが、ぶっちゃけ、次のどれかだと思う。
 
 ・数学の勉強をしているつもりで数学の勉強をしていない。(6割)
 ・そもそも勉強しているつもりでも勉強していない。(3割)
 ・目標が高すぎる。(1割)
 
割合は私の勝手な想像である。
最後の「目標が高すぎる」は難しい。
たとえば、私が「毎日野球の練習をしたのにプロ野球チームから指名がなかった」と言ったらどう答えるだろう。
「それはそれ」だと思う。
残念ながら、もう少し、目標を下げてもいいのかもしれない。まあ、絶対ではないけれど。
私は、高校生のとき、週に3、4日だけど、吐くほど野球の練習をさせられて、それでも部内では最低だったけど、
草野球のヒーローにはなれた。
しかし、大部分はこれ以外の理由(前の2つ)との複合型であると思う。
とりあえず、ちゃんと数学の勉強をしているのか、確認してよいだろう。
 
「そもそも勉強しているつもりでも勉強していない」は、本人が意図的にズルをしている場合と
わかっていない場合を含む。
「わかっていない場合」とは、たとえば、教科書を1時間探して、「あー、1時間も勉強したぞー」と
本気で思う場合だ。
バカにしているわけではない。私も含めて、多くの人がこれにハマると思う。
単語帳とかまとめノートを何時間もかけてきれいに書いて、「あー、勉強したぞー」とか。
が、まあ、ちゃんと自分を見つめれば、間違いに気が付くだろう。(あるいは、親に言われて。)
 
で、残るのが、一番多そうな「数学の勉強をしているつもりで数学の勉強をしていない」である。
ここで言う「数学の勉強」とは「数学のテストで良い点を取るための勉強」であって、第一義的には、
論理的になるとか、ヒラメクようになるとか、本質を見抜くようになるための勉強ではない。
(それらがテストの点になるなら、そういう勉強しても良い。
 私は、最初からテストの点数の話しかしてねーのさ。笑)
 
「数学の勉強のつもりで勉強でないもの」って何だろう。
それは散々書いてきたので、簡単に言うと
 
 ・レベルが合っていない問題を勉強している。
 ・考えるべきことを考えていない。
 
である。
上と下は別物というわけではなく、多くは重なっている。
たとえば、「解けるに決まっている問題を、頭を使わずゆっくり解いている」などがそれである。
 
「正しい勉強をしているかどうか」はテストの結果を見ればわかる。
テストでは測れない何かがあるのはわかるが、そういう話はしていない。
 
ところで、長時間数学の勉強をする子はどうしてそんなことをするのだろうか。