理学部と工学部と

私は理学部の出身で子供たちは2人とも理学部になった。
(娘は理工学部からも合格をいただきワンチャンあり得たが、「理学部がいい」と。
 ま、はじめからそう言っていたのだが。)
私の父と弟は工学部で弟の子供たちは1人工学部でもう1人も工学部に行きそうである。
 
物理学科生だった私は、数学科に恐れをいだきながら、「あの人たち、世の中のことは
なんにもわかってないんじゃないか」と思っていた。
数学科ながら物理系の息子は、同級生たちを見てショックを受けたらしく、
「物理苦手だって奴多いんだよ。量子力学も特殊相対論もわかってない奴がかなりいる」と。
私は正しかったわけだな。
 
ところで、当時、たまたま工学部の集団の中に居合わせたことがある。
私を物理学科生とは(おそらく)知らない彼らが突然物理学科批判をはじめて驚いた。
「物理の奴ら、世の中のことはなんにもわかってないんだよ」と。
「熱放射の式(たぶん、シュテファン・ボルツマンのことだと思った)をいきなり
 そのまま適用して正しい答えが出るわけないじゃん」とかなんとか。
 
しかしまあ、我々は地続きのところにいるのである。と思う。