学校の先生が嫌われ塾の先生が好かれる(嫌われない)理由

学校の先生は採点する。
その結果、親に怒られたり、進学のときに不利になったりもする。
つまり、学校の先生は、「自分の味方」という側面もあるのだが、「採点者」あるいは、
もっと言うと「自分たちの選別者」という側面も持つ。
 
一方、塾の先生も採点する。
しかしそれは、生徒が学校や入試で良い点を取るための練習としてのテストの採点であり、
塾の先生はその結果に従って、アドバイスをくれたり、授業の工夫をしてくれる。
(点数が悪くても、親には「お子さんをしからないでください」という先生も多いと思う。
 叱ったって成績は伸びないのだから。)
塾の先生は、どこまで行っても「自分の味方」なのである。
 
・・・。
冷静に考えれば、学校の先生は「冷たい選別者」というわけではなく、実際、
「生徒の味方」だと思う。
逆に、塾の先生が本当に「全面的な生徒の味方」かというとそれだけでもないだろう。
 
しかし、多くの子供には、最初に書いたように見えると思う。
そして、「選別者」の顔を強く持つ先生を好きになれる人は少ないと思う。
これは、先生個人個人の人格の問題ではなく、制度の問題だと思う。
だから、可能なら、この制度を変えた方がよいと思う。
それは、「先生は入試にかかわるようなテストの採点を一切しない」というものである。
(簡単に言えば、「内申点というものをなくす」ということである。)
その方が、先生も生徒も幸せになれると思うのだが、賛成してくれる人は少ない。
 
(逆に、内申点を使って生徒をコントロールしようとする先生がいたとすれば、
 そういう先生が生徒に好かれるはずは断じてない。
 生徒が先生を嫌ってしまえば、教育の効果は、半減どころか、ほぼなくなることも
 あると思う。そして、そういうことが実際に起こっていることが多いのではと恐れる。)