オーバヘッドとモヤモヤ4

指導者が絶対してはいけないことは、安易にモヤモヤを取り除くことだと思う。
「安易」とは定義が難しいが、しばしば「良い先生」によって行われる大変良くない行為は
「考え方の道筋を順を追って示す」だと思う。
 
もちろん、最初はそれが必要だと思う。
しかし、それは最小限にすべきである。
先生の言うとおりにやっていれば、すっきりできてしまう。
ところが、それは「真の勉強」ではないのだ。
 
子供にはそのモヤモヤを自力で乗り越える習慣をつけてほしい。
それは単に「習慣」であって、「限られた人にしかない能力」などではない。
 
別の良くない行為は、(本質は同じだが)「課題をモヤモヤしないものに変更する」だ。
それは、一番大事な時にチャチャを入れて、結局、子供から成長するチャンスを奪っている
ことになると思う。
 
それでは、指導者にできることはなんだろう。
一番大事なことは「正しい課題を与え、待つこと」だと思う。
しかし、もう少し手助けしたい気持ちにもなる。
しかし、手助けは十中八九良くない行為になるだろう。
悩ましいことである。
 
というわけで、モヤモヤ関係はこれで終わりだ。
あとは、オーバーヘッドの問題である。
こちらは、そんなに難しくないと思う。