学習のピラミッド

学習のピラミッドというのがある。
アレの根拠によく使われる図である。
確かに「だいたいそういう傾向だろうね」という感じのことだが、数値は結構怪しい。
本を読んでも10%しか身につかない、、、とか。
また、私の嫌いなグループ討論なんかが真ん中あたりにあるのもどうかな?
と思って、原典を検索してみたら、「あれはインチキ」という記事がたくさんあって驚いた。
多くの批判者は次のように言っている。
 
・もともとDaleさんが考えた「経験の錐」が元ネタらしい。(以下、「らしい」は省略。)
・そこに数値は入っておらず、Daleさんも「これはイメージ図(メタファ)」と言っている。
・その後、「学習のピラミッド」という形で現れ、項目が変えられ数値もつけられた。
・広めたのはアメリカの国立訓練研究所(NTL)というところ。
・しかし、数値の原典は見つかっていない。
・NTLは
    While we believe it to be accurate, we no longer have- nor can we find
    the original research that supports the numbers.
 と言っている?
 
はっきり言ってネット情報というのは、何が本当かわからない。
だから、批判の方がウソかもしれないが、どうしたもんだろうと思う。
 
ちなみに、Daleさんのオリジナルにはグループ討論なんかないらしい。
そして、一番大事なのは Direct Purposeful Experiences だという。
賛成である。
そして、それをさせないのが(日本版?)アクティブラーニングだと思う。