歌は妄想

娘は、つい最近まで、作詞家は「本当にあったことを書いている」と思っていた。
つい最近とは、う〜ん、そうだな。高校のはじめくらいまで?
 
で、西野○ナ(上記のシンガーソングライターとは違う)のファンなのだが、だんだん、
「ねぇ、こんなにいろんなことを体験したのかな?すごすぎるよね?」と言い出した。
そうだよね。真夏なのに震えたり、前の彼が忘れらなかったり、と思ったら靴下集めたり。
 
私は恐る恐る言ったものだった。
「たぶん全部が実体験ってことはないと思うよ。人の話とか妄想とかも混じってるかと」。
娘は、最初ものすごく反発し、少しへこんで、とうとう受け入れたようだ。
だから、最近は積極的に「歌は妄想」なんて言う。
 
が、西野カ○の歌は、本当はある人(本人?)の実体験だとして、その時系列を言いあうのが楽しい。
 
他人の恋人を好きになっちゃって、最初は震えていたけど、それから恋人になれて、
でもそいつは携帯ばっかり見てるからわかれちゃって、新しい恋人ができたけど、
でも前の彼(携帯野郎)のことばかり考えてるから結局その人にもふられちゃって、
そうしたら、その人はいつも自分のことだけ考えていてくれたことに今更気が付いて
後悔したけど、今は幸せになれましたって。
 
ちなみに、私は、ハッピーになってからの曲、結構好きです。
たとえば、「愛とか恋とかララララ、気になる彼には彼女がいた。オーライッ」てなくだりが。
娘は「きっと、何かを乗り越えたんだね」と言う。