教育いろいろ3

とりあえず、問題は「授業がわからなくなる」だろう。
ここで、少し「うがった」対策を考察してみたい。
「授業がわからない」という生徒をなくすために、次のような対策は考えられないだろうか。
 
対策1 教える内容を減らす。
対策2 わからなくても、それを自覚させない。
対策3 評価基準を変える。
 
ゆとり教育の目的が対策1だったとは言わないが、心の中でそう思ってる推進者は結構いた
のではないかと想像している。
しかし、「ある国では、日本の高校に匹敵する内容を中学生が勉強している」なんて話も聞く。
それが本当なら、まずくないですか?
そんな話がなくても、自分の子供たちが、意図的に「低い教育」を受けるなんて私には許せない。
 
アクティブラーニングの推進者の一部が内心で思っているのが、対策2ではないかと想像している。
みんなでワイワイやってれば、自分なりの役割も果たせた気がするし、それでいいよね。と。
私は、全然良いと思わない。議論をする気にもならない。
 
対策3は、ゆとり教育で行われていた。たぶん、アクティブラーニングもそうだと思う。
(目的は違うかもしれないが。)
つまり、ペーパーテスト以外のもので評価するというものである。
これは「人間の多様性を認めるような良い話」として語られることもある。
本心でそういう目的を考えている人はたくさんいるような気はする。
しかし、実際には、対策2の亜種にもなっているのである。
そして、事実として、対策2と同じ効果を持っているわけだから、私には論外に思える。
 
これら3つの対策は、子供の人生を本気で考えてないんじゃないかと思う。
ゆとり教育やアクティブラーニングの推進者が全員そうだと言っているのではない。
しかし、そういうささやきが心の中で聞こえている人がいるなら、考え直してほしい。