反転授業

生徒・学生はあらかじめかなりの予習をしてきて、授業の時間には「講義」ではなく、
活発な討論的なものをする、、、というものらしい。
 
私はなんだかいろいろ反対しているようだが、別に反対ではない。
これは要するに「大量の予習」ということだろうし、それができればそれがよいと思う。
ただ、別に魔法の方法ではないと思う。
 
その問題は、たぶん、誰でも思いつくことだと思うのだが、次のようになる。
 
・子供たちは本当に予習するのか。
 予習してこない生徒がたくさん出ることは想像に難くない。
 「眠くて予習しませんでした」と堂々と言い放つ生徒たちに、
 どう対処するのか、よくよく考えておいてほしい。
 
・予習した生徒が本当に理解できるのか。
 たとえば、数学の教科書を一人で読んで理解するのは、多くの子にとって難しい。
 教室で先生に聞いていてもわからない生徒ができるのだろうか。
 「予習したけどわかりませんでした」と落ち込む生徒たちに、
 どう対処するのか、よくよく考えておいてほしい。
 さらに、まじめに予習したのに理解できなかった生徒とばっちりわかっちゃった
 生徒が混在する教室で先生が何をすべきか、よくよく考えておいてほしい。
(ものすごくありそうなのが、「わかっちゃった子は自習させ、わからなかった子に
 ガッツリ教え込む」というものだが、それなら今やってることと変わらない。
 むしろ、「妙な理想(妄想)が先生に制約を与える分だけ、良くない」と思う。)
 
と、書くと、反対しているようだが、そういうわけでもない。
ただ、明らかに発生する問題なのだから対処法はあるべきだろう。
ちなみに、私の案は簡単である。
「能力別・個性別のクラスにする」である。
それができないなら、、、先生に相当な負担がかかると思う。
 
調べてみると、「反転授業ですばらしい成果があった」という話が結構ある。
その成果は筆記テストで計測したものだろうか、と思う。
まあ、それはおいておいて、現段階では、先生は選りすぐりだろうし、気合も入ってる
だろうし、実は生徒の方もそれに応えようとがんばってるだろうから、成果が出るのは
当たり前だと思う。
やりはじめてから10年後にどうなっているかがポイントだと思う。