世界史の謎にいどむ(なぜ世界史がわかりにくいか)2

世界史の勉強していてぼんやりわかった(と思う)事がある。
それは「人の歴史は新興勢力が旧勢力を倒す」ということの繰り返しだということ。
そして「結局、力を持った勢力が主役になる」ということだ。
 
「私の歴史観」は、次のようになる。
 
昔、各地に豪族などとよばれる集団がいた。
彼らは互いに争ううちに統合されていき、その頭目が王となり、他の豪族はその臣下となるか、
「地方の小王」となった。
王の臣下となった豪族は時代が下るにつれ貴族にもなった。(貴族の定義はよくわからない。)
貨幣経済の発達していない世界では、土地(耕作者を含む)こそが重要で、王と貴族・豪族は
味方だったり敵だったりしながら土地の支配権を奪い合った。
その中で、地主という階級も台頭する。
地主と豪族の違いもよくわからないのだが、たぶん、あまり武力を持っていないと地主とよばれ、
持っていると豪族とか地方領主とか地方軍事政権とかよばれるような気がする。
 
それから、貨幣経済が発達すると、土地にべったりだった権力者がなぜか没落をはじめ、
商人が力を持ち始める。
土地べったりの権力者というのは、豪族とか(時代遅れになった)地主とか封建領主とかだ。
王も長い目で見ると没落していくように思えるのだが、その前に商人の力を利用したり、
抑えたりして結構あがく。
世界史を学ぶ前の私は王と貴族・豪族は仲がいいのだとばっかり思っていたが、実はそうではなく、
王は、隙あらば貴族・豪族の力を奪おうとしている。
また、商人という人たちは、広い土地を移動したいためか、小さな権力者が分立しているより、
一人の王が全土を掌握している方を好むようだ。
以上のような事情より、王は中央集権国家を手に入れたりする。
 
が、いずれ商人が本当に力を持つと、やっぱり王も不要になる。
また、産業革命がおこると、産業資本家という集団が現れ、彼らも少し遅れて(?)商人と同じ
ような行動をとるようになる。そして、革命を起こす。
あ、ヨーロッパでは革命が起きた。
「遅れたアジア」はちょっと違うようだが、個人的にはそんなに違うようにも見えない。
 
さて、まったくのド素人の感想だが、私にはそう見える。
しかし、(教科としての)歴史でこのようなことが語られているようには見えない。
なぜなのだろうか。
私が間違っている可能性はあるが、そこには、何か、歴史にかかわる人たちが「認めたくないもの」が
あるからのような気がする。
たとえば、自国の歴史を「固有の歴史」とか「民族のプライド」などと考えたいなら、上記のような
ことは絶対に認められないのかもしれない。
しかし、考えてみると、織田信長や徳川政権がしたことって、世界史的に「普通」というか、
むしろグローバルスタンダード(ギャグです)でおもしろいと思うのだ。
(やっぱり、理系は共通点を見つけると喜び、文系は差異を見つけると喜ぶのかな?)