私自身はどうやって勉強したのか

私は高校時代、物理の授業が楽しくて楽しくてしかたがなかった。
あの高校の授業こそが私の物理の原点だと思う。
にもかかわらず、テストの点はとんでもなく悪かった。
ある日、友人の一人が、「お前、公式覚えてる?テスト中に導こうとしてない?」と言う。
え?物理の公式って、テスト中に導いて使うんじゃないの?
俺はみんなあの短い時間によく導けるなと感心してたんだよ。じゃ、みんなは覚えてるの?
と、衝撃を受けた。
(なぜかと言うと、その授業のメインは「公式の導出」だったからだ。
 例題も解いたがそれは「おまけ」というか「公式の威力を示す例」にすぎないと思っていた。)
 
彼は「教科書傍用の問題集あるだろ?まずあれをやれ」と言う。
確か数件出版の「整理と演習」というやつだったような気がするが(少なくとも)現存しない。
それをやったら確かに成績が上がった。実際、よい問題集だったと思う。
また、その当時やっていたZ会には旬報という奇跡の参考書がついていた。
その物理の解説を読んだら、「解けない問題はない」と思うようになったのだ。
もう旬報はなくなったようで大変残念だが、これまた偶然、増進会出版の「物理の講義」と
いう本が手に入った。(経緯は覚えていない。)
これが、たぶん、あの旬報の記事に相当するのではないかと思う。
しかし、これも絶版のようである。
 
息子が受験の頃、これを読まそうと思っていたら、息子の奴、日本の受験物理には
二大カリスマがいて、多くの人はどちらかを選ぶのだと言う。
もちろん、一番お世話になったのは高校の先生だが、二大カリスマの1人を選んで、
そのお世話にもなったのだった。
(なお、息子が塾でよりお世話になったのは生物のカリスマ先生だった。)
 
娘は、、、現在、行事が忙しくて、塾に行く時間も問題集をがっつりやる時間もないっ。
のである。
のであるが、研究好きの私は、対娘用に研究している。
今のところ、「短期攻略センター物理」と「物理基礎問題精講」がかなり気に入っている。
ただ、まあ、正直なところ、物理の問題集にハズレはまずないとは思う。
「短期攻略」はセンター対策本だが(実は、私はセンターの物理ってあまり知らない)、
それ以上の意味があると思う。
この本の問題が、著者さんのオリジナルだとしたら、私は著者さんを尊敬する。