物理の参考書

何度も書いているが、昔々、学生時代に塾の講師をしていた。
主に数学を教えていたが、たまに物理も教えた。
数学教師としての評判は「まあ悪くない」だったが、物理教師としては一時期だけ人気があった。
 
実は、大学を出て就職した後に、一度だけ頼み込まれて物理を教えたことがある。
前の塾とはなんの関係もなく、勤め先からコネをまわってきたものだった。
私は徹底的にお断りしたのだが、諸般の事情で結局1学期だけやることに。
会社が引けてから(涙)。
生徒が二人だけという、とんでもない状況だった。
 
それにしても、私も高校の物理なんか忘れてしまっていたので、本屋さんにいって
「物理橋元流解法の大原則」という本を見つけて仰天した。
これは、「私が参考書を書くなら、まさにこうなるだろう」と思うような本だったのだ。
そして、なんだかものすごく悔しい気持ちになったのである。「先を越された」的な。
もともと物理の参考書を書くアテなんかないのだが、もし原稿依頼があっても(笑)、
たぶんこれ以上の本は書けないだろうと思ったものである。
(「書くなら」でちゃんと書けたら世話ないので、まあ、そういうことです。)
 
で、帰省の際に、自分の本棚にその本があるのを見つけた。
パラパラと見て、やっぱりいい本だと思う。
ただ、「今なら、別のタイプの本が書けるな」と思った。
それは、このブログで書きまくったことのまとめのようなものだ。
と、妻に話したら、「ぜひ書いて、出版社に持ち込んでみて」と。
 
いやまあ、「書けるな」でちゃんと書けたら世話ないので、まあ、そういうこです。
あと、たぶん、普通のやり方では売れないと思う。
 
付記:
大原則。
私の持っているのは絶版のようです。
ア○○ンの書評を見ると概ね良い評価ですが、なかには「???」な評価も。
新版も出ているのですが、こちらは「割と普通になった」という印象です。
もちろん、よい本であると思いますが、昔のトンガッたところが薄れたような。
これがネットの書評などの影響だとすると大変残念です。
正直なところ、○マゾ○の書評は信用できないのではないか、、、と思います。
 
付記2:
もし、私が物理の参考書を書くなら。
大原則的なものは別にして、それは、たぶん、下記の「物理基礎問題精講」の解説を大幅に
削除したようなものになるだろう。
もちろん、今の時代、解説の少ないものは(あまり)売れないと思う(笑?)。