読書法再考 2

「読書は真剣に行え」という声が聞こえる。
特に、理系書の場合、基本的に「だいたいわかった」ということは許されない。
だから、「最初は軽く読んで」という考え方は、私には論外だった。
 
しかし、いろいろな勉強方法を試し、考えているうちに、「最初は軽く読んで、
何度も読み、次第にしっかり読み込むようにし、最後は完全に理解する」という方法の
有効性を認めざるを得ないのである。
(この方法を、わかりやすく具体的に言っているのが、「7回読み」だろうと思う。
 逆に言うと、一般論は、7回読みの著者以外のたくさんの人も言っていると思う。)
 
そこで考えてみた。
というのがこのエントリーである。
 
「最初は軽く読んで」方式の良さは、挫折しにくいということであり、
「一時的に挫折、復活、また挫折、また復活」を繰り返すより遥かに時間が短縮される
という点である。
じゃあ、それでいいかというと、不安がある。
 
子供にこの方式をさせるなら、子供に「さあ、まず、意味がわからなくていいから、
さっと読んでごらん」と言うわけだ。
それで、子供が「本を適当に読むクセ」をつけてしまったらどうしようと思う。
実験したことはない(怖くて実験なんかできない)が、親なら当然する心配ではないだろうか。
子供に身につけてもらいたいことは、まず「真剣に本を読む」ということではないか。
 
実は、「最初は軽く読んで」とあるのは、私の知る限り、「大人の勉強本」である。
そこで「ああ、なるほど」と思った。
これは大人の読書法なのだ。
小さな子供には(たぶん)させるべきではない。
(大学受験生は微妙だが、たぶん、子供ではなく大人だと思う。)
 
それで、大人の勉強法として考えてみたい。