スポーツ勉強法 3

一見練習してるのにうまくならないなら、それは、才能の有無より前に、
「本当にちゃんと練習していない可能性」を疑うべきだ。
勉強も同じ。学力が伸びていないなら、「本当に勉強しているか」を疑うべきだと思う。
 
これは、「生徒がごまかしている」という意味ではない。
そういう場合もあるだろうけど、興味はない。
本人もちゃんとやってるつもり(少なくとも、練習や勉強の手ごたえや苦痛は
感じている)のに、能力なり学力なりが伸びなない場合をどうするかだ。
 
まず、練習が正しいかどうかは、どうすればわかるだろうか。
それは、ある意味簡単で、能力が伸びているかどうかを見ればいいのだ。
つまり、「練習すれば能力が伸びる(例外はない)」のだから、「能力が伸びてないなら、
それは(正しい)練習をしていない」ということである。
(ちなみに、これは最初の命題の対偶になっていて、おなじ話をしているだけである。
 「練習をしなければ能力は伸びない」などという話は、今は、一切していない。)
 
そういう意味で「勉強してるのに学力が上がらない」という表明があったとすれば、
私はそれは間違った表明だと思うのだ。
私は「学力が上がってないということは、勉強してないってことだよ」としか言えない。
 
ただし、「学力が上がる」「成績が上がる」は、深い関係にあるが、同一ではない。
ご自身があまり勉強してこなかった人ほど、この点を誤解していることが多いような気がする。
サッカーの練習をちゃんとすれば、必ずサッカーは(ある程度までは)上手になると思う。
しかし、それで必ず試合で活躍できるとは限らないのだ。
勉強も同じで、ちゃんと勉強すれば必ず学力が上がるはずだが、それですぐにテストの点が
よくなるということではないのだ。
 
サッカーの試合で活躍するにはどうしたらいいのだろう?
それには、まずサッカーの練習をしてサッカーが上手になって、それから試合で活躍する
練習をすればよいのだと思う。
「サッカーの練習」と「試合で活躍する練習」は違うのか?
う〜ん、知らないことを書かなければよかったが、たぶん、「サッカーの練習」が
「試合で活躍する練習」の基礎にあり、両方が被るところもあるが、違うとも言える
のではないかと思う。
少なくとも勉強の場合はそうなっていると思う。
 
つまり、「学力を上げる勉強」と「テストの点を上げる勉強」は、前者が後者の基礎にあり、
また被るところもあるが、一応違うものと思う。
一応言っておくと、「テストの点を上げる勉強」などくだらない、、、とか、
そういう話ではない。
サッカーだって、「試合に出なくてもいい」という人がいるが、やっぱり試合に出て
活躍することを目指すべきだろうと思う。
 
テストだって、いい点取ろうぜ。
でも、そのためには、踏むべき段階がある。と思うのだ。