会社の会議で

我が社の我が部署(他部署も並行して)では、文化事業的な事をやっている。
会社の収益には全然関係ないけど、「こういうことやってます!」的な何かである。
具体的には書けないので、ここでは「清掃ボランティア」とする。
清掃ボランティアには、草むしり、ゴミ拾い、粗大ゴミ運搬、ヘドロさらいなどがあり、
それを部署の全員に割り振らなければならない。
人気の役割(楽できれいだから人気がある)もあれば、不人気極まりない役割もある。
で、私は、そのプロジェクトのリーダーに選ばれ、サブリーダーのAさん、Bさんと会議をした。
議題は、何を誰にやってもらうかだ。
一応私が原案を作って、みなに配布してからの話。(敬称略。笑)
 
私「一応の原案です。ご意見があればどうぞ」
A「草むしりにXさんが割り当てられてますが、Xさんは草むしりの専門家ではありません」
私「え?ええ。草むしりの専門家なんか我が部署にはいませんので、まあ、みんなで持ち回りに」
A「でも、Xさんは本当に無責任な人ですよ。あの人に任せたら、会社の評価が下がります」
私「そ、そうですか?それなら、Xさんはやめることにして、どなたにお願いしましょう」
A「草むしりが得意な方です」
私「それはどなたですか?」
A「知りません」
私「え?いや、でも、決めないとならないので、反対なら対案をお願いします。
  あ、それともAさんやりますか?」
A「困ります。私にはできません。
  これって、外注できないんですか?」
私「がっ。外注って、そんな予算つくはずないですよね?」
 
実は、Aさんは、いつもこんな感じの人なので、ここまで私はあまり驚いても困ってもいない。
そこで、Bさんに振ってみた。この人は私より年上で、常識人・・・だと思っていた。この日までわ。
 
私「じゃ、Bさんはどうお考えですか?」
B「私もAさんに賛成です」
私「えっ(ここはどこ?私は誰?)。でも予算なんかでないですよ」
B「私が賛成だと言ったのは、専門家に任せるということですよ。
  そもそもこのボランティアっていうのは懲罰人事なんですか?」
私「ちょ。いえ、懲罰じゃないと思いますよ」
B「それなら、すべて向いている人に任せるべきだと思います」
私「しかし、草むしりに向いている人とか、ヘドロさらいに向いている人って
  具体的には誰でしょう?」
B「それをよく考えましょうということです」
私「まあそのための会議ですが、それじゃ、草むしりはどなたにお願いしましょう」
B「向いている人にです」
私「それは具体的に誰ということで?」
A「他部署の人に手伝ってもらったらどうでしょう?」
私「たっ。他部署ですか?しかし、彼らにも仕事があります」
A「私たちは給料をもらって仕事をしているんです。これも給料のウチですよ」
私「しかし、お願いするなら、こちらも向こうの仕事を手伝うことになりますよ?
  それでもいいんですか?」
B「○○さん(←私)他部署の人に手伝ってもらうのになぜ反対するんですか?」
私「え?今言った通りですけど」
B「あなた、もっと人の意見を聞いたらどうですか?」
A「そうですよ。ヘドロさらいは、他部署のYさんなんかが適任です」
私「はあ。わかりました。
  それなら、"他部署の人に手伝ってもらう"を結論としましょう。
  どういう手続きでやるか課長に相談に行きます」
B「課長に相談する必要はないでしょう。あなたの一存でやればいい」
私「私の一存で他部署の人は動かないですよ。
  それにそういう動きがあることを報告だけでもしなければ」
B「課長に相談する必要はありません」
私「それなら、"他部署の人に手伝ってもらう"は不可能でしょう。
  この話はナシでいいですか?」
B「あんたいつもそうだ。いつも自分が正しいと思ってる。
  そんなこと今決めなくてもいいだろう?
  不愉快だ。仕事に戻らせてもらうよ」
 
えーと。以上です。
ちなみに、「会社の収益に関係ない事業」を任される人々が会社のエースであるわけもなく、
「なるほどこれは懲罰人事に近いな」と思ったものである。