勉強法雑感

若い頃、へっぽこ空手をやっていた。
(へっぽこなのは私であって流派ではない。念のため。)
たいていの空手の流派がそうだと思うのだが、「相手の正面に入って倒す」というスタイルである。
回り込むなどという概念が希薄で、そんなことをすると、試合中でも怒られたものである。
 
一方、よけまくると言うか、なるべく相手の正面に立たないことを練習しぬく武術もあるようだ。
私は、自分が学んだ正面突破型の戦い方がいつでも正しいとは思わない。
命がかかるようなとき、しかも相手が自分より大きいときにでも、必ず相手の正面に入ろうと
するのは危険だろう。
しかし、よけるとか回るとかいうことも技術なので、練習しなければうまくできないと思う。
だから、そういうことを徹底的に練習する流派というのは、理性的だと思う。
 
しかし、回り込む練習をすれば、正面から立ち向かう練習の時間が減るわけだ。
それから、より合理的な格闘技は、たぶん、「必ず正面」とか「必ず回り込む」とか
決めていないのではないだろうか。(知らないけど。)
その場合、どちらの練習も十分できないかもしれない。
あるいは、生活のすべてを格闘技に捧げるくらい練習時間が必要になるか。
 
というわけで、どの練習方法が良いのか意見は分かれると思う。
その上で、私は、やはり、正面突破型の流派に入って良かったと思っている。
 
で、勉強法も同様だろうと思う。
いろいろなやり方、考え方があって、どれかが「万人にとってベスト」とは言い難い。
しかし、自分にとってのベストはあるのだろう。