雑誌を買った

東洋経済」という、普段、絶対に買わないだろう雑誌。
「学校が危ない」という特集が目に付いて。
おもしろかった・・・と言ってはいけない、興味深い内容だった。
う〜ん。なんとかしないといけないと思う。
 
ちょっと思い出すのは、アメリカに行っていたときのこと。
あの頃、日本はイケイケ(いつもこの表現)で、アメリカは焦っていたらしい。
そのアメリカで、やたらに、「教育再生」的なことが言われていた。
そのときは関連付けて考えなかったが、一般に、経済がよろしくないと教育が気になる
のかもしれない。
そして、その「よろしくない」とは、当然のことながら、「日本はうまくやってる。
アメリカはうまくいってない」ということだったはずだ。
 
ところが、おもしろいことに、アメリカの「教育調査団」(正式名は忘れた)が、
世界の教育を調査し、その結果、「真似てはいけないもの」に選んだのは日本の教育であり、
「真似るべきもの」に選んだのは英国の教育だった。
(ちなみに、そこで紹介されている「日本の教育」は、「暗記重視の詰め込み式」だが、
 一部のみを誇張していて不当だと思った。しかし、今の私の話のポイントはそこではない。)
もし、当時のアメリカの教育論議が、経済と関連していたものだとしたら(実際、そう思う)、
当然、日本の教育から学ぶものがあってもよかったと思うのだが、危機に陥ったときこそ、
「新規のもの・異質のもの」は否定し、「居心地の良い古きもの」を選んでしまうのだなぁ
と思うのである。
 
そういう傾向は、今の日本にもあるのではないだろうか。 
あ、もちろん、日本にとって「居心地の良い古きもの」ってのは、「暗記重視の詰め込み式」
ではない。ですよね?
(私がやめた方がいいと思う「日本の古きもの」は「滅私奉公の精神」である。)
 
(あとまったくの妄想だが、そのアメリカの「教育調査団」の結果を日本の教育関係者も
 見たのではないだろうか?そして、変に影響されてできたのが、「ゆとり教育」の
 ような気がしてならないのだ。)