高校数学の7つ道具

弁慶の7つ道具という言葉がある。
弁慶が7つの道具で何をしたのか私は知らないが、想像するに、いろんなことを
したのだろうと思う。
 
考えてみると、高校での数学は、そんな感じだ。
つまり、高校生はいくつか道具を背負っていて、それを使って数学の問題を
解いていくのだ。
 
ちなみに、このエントリーは「数学が苦手?」からの続きである。
基本的に「数学が苦手な人が、努力の力で数学が得意になろうとする場合、
どうすればよいか」という話である。
前回は、「数学にはルールがあり、ルールを守って思考しなければならないし、
 ルールを守って思考すれば楽しい」ということを、口先のリクツではなく、
しみじみとわかってもらうしかないと思う。と書いた。
 
これが結論だから、この話をそのまま続ければ、ただの同語反復にしかならない。
しかしそれでは、「しみじみとわかる」チャンスは少ないだろう。
だから、もう少し続けるとすれば、それは、
「自分は数学の7つ道具を背負って問題と戦うんだ」というイメージを持つこと
かな、と思うのだ。
 
一応、考えられる「反論」や「疑問」に対する言い訳を言っておきたい。
 
・ルールと道具は違うのでは?
はい。でも、分かちがたく存在していると思います。
サッカーのルールはサッカーボールやサッカーゴールがあってこそ成り立ちます。
ルールは道具を円滑に利用するためのものであり、また逆に、道具によって
規定されているとも言えるでしょう。
「サッカーボールを蹴るぞ」「試合をするぞ」という意識がない人に、いくら
サッカーのルールを説明しても、机上の空論でしょう。
 
・道具というより技能ではないのか?
数学で使う道具と言えば紙の鉛筆・・・という考え方もありますが、
ここでは思考方法も道具と言うことにします。
と言うか、もちろん、そっちがメインです。
 
・えーと、本当に7つなの?
いえ、それは、弁慶さんに合わせただけです。
 
・具体的な話になるの?
わかりません。
しかし、塾じゃないので、そこまで具体的にはならいと思います。
 
続く。