人はどうして勉強ができたりできなかったりするのか?5

課題をもう一度復習すると、次のようになる。
 
学校では施設(郵便局や駅など)への行き方を教えてくれる。
しかし、施設から学校への帰り方や、施設から施設への行き方、さらに、一度も行った
ことのない施設への行き方は、あまり教えてもらえない。
まじめな子は「学校から施設への行き方」は覚えるが、施設から学校への帰り方など、
あまり習っていないことはできない子も多い。これを「50点の子」とよぶ。
塾に行ってできるようになる子もいるが、学校の授業と自習だけでできてしまう子もいる。
後者を「B君タイプ」とよぶ。
「50点の子」を「B君タイプ」にするには、どう指導したらよいか。
 
これは勉強の話だが、教科のイメージから脱するためにわざとこのようなたとえ話にした。
しかし、それだけでもわかりにくそうなので、以下、丸カッコ内に「数学の場合への翻訳」も
書くことにする。
上の問題を数学の場合に翻訳すると、次のようになる。
(学校では基本問題の解き方を教えてくれる。
 しかし、応用問題の指導はあまりしてもらえない。
 まじめな子は基本問題の解き方を覚えるが、応用問題が解けない子も多い。
 塾に行って応用問題が解けるようになる子もいるが、学校の授業と自習だけで
 応用問題が解けるようになる子もいる。
 そういう子にするには、どう指導したらよいか。)
 
なお、勉強に自習は付きものだと思うので、自習することは仮定する。
「50点の子」も自習しているはずなのだ。
また「学校が基本問題しか教えない」ことを非難するつもりもまったくない。
応用問題を扱う時間などあるはずがないからだ。
そういう意味でも、「自習せずに勉強ができるようになる」は、通常はあり得ない。
と思う。
 
まず、考えられる案は、「塾に行かせる(塾に行かせる)」だと思う。
普通の案だと思う。成功するかもしれない。
が、塾の指導方針によっては、学校と同じことになる。
そもそも、私が考えているのは、「親の指導方針」だが、それは「家庭内塾」を
推奨しているようなものでもある。
それじゃ、「家庭内塾ではどうすればよいか」である。
 
次に考えられる案は、
 
 町の中で一人遊びするようにしむける。
 (一人で数学の本を読んだり、問題集を解くようにしむける。)
 
だろう。
これは、成功したらベストだと思う。
しかし、「自分で勉強してね」と言って万事解決するなら、親は苦労しない(笑)。
「そのためには、どうすればいいのか?」が問題になると思う。
 
少しも進まなかったけど、疲れたので続く。