妻よ

娘の定期試験が近づいている。
で、予定表を書かせた。
「実際に実行したところに印をつければ、自分の勉強進度がわかるよ」と
言うと、妻も「うん、うん」。
 
ところが後になって、妻がおもしろいことを言う。
妻はかつてそういう予定表を書いて、実行できたところに○、
実行できなかったところに×をつけたそうだ。
そうしてみると×がとても多くなり、テストも悪かったと。
 
それから、考えたそうだ。
そして、「×を書いたのが悪かったのだ」と思いついたそうだ。
「そんな消極的な態度だったからテストが悪かったのだ」と。
そして、次のテストでは、予定表の実行できたところに○をつけ、
それから実行できなかったところにも○をつけたそうだ。
すると、テストの点が良かった。
そして、自分の洞察力に感心したというのだ。
 
えーと。
 
最初のテストでは予定表に×が多くて、点数も悪かったんだ。
それは、テスト前の勉強を予定通りやらなかったということだよね。
それなら、点数が悪くても当然なんじゃない?
と、言ってみた。
 
すると、妻の奴、「なるほど。それもそうね」と。
それからしばらく考えて、「そういう発想はなかったわー」。
いやあ、すごいよね。