ある事実に関して3

最近、「(自分の)子供の成績が上がらないので塾に入れる」という話を聞いた。
当然考えられる選択ではあるが、「塾に入れれば解決」ということはないと思う。
そういうことを、ごくごくやんわり言ったのだが、スルーされてしまった。
確かに、微妙な話題であり、こちらもハッキリ言いにくいし、聞いた方も楽しくは聞けまい。
だから、ご本人のいない、こんなとこに書いているのである。
しかし、私は、出来る限り誠実に話しているつもりである。
 
私が言いたかったこと(質問の形になるが)は、やんわり言わなければ、次のようになる。
 
「あなたのお子さんは、同じ授業を受けている他のお子さんと比べて学力の向上が
 遅いとお考えですか?」
「もし、そうだとしたら、塾に行かせて効果があると思いますか?」
「塾に行かせて成績が上がらなかった場合、それを誰のせいにするおつもりですか?」
 
塾にもいろいろある。
たとえば、優秀な先生のいる補習塾なら、この問題を一緒に考えてくれるかもしれない。
しかし、「一般的な塾」では難しいと思う。
その場合、「成績はやっぱり伸びない」という恐ろしい結果が待っているかもしれない。
たとえそうなっても、それを受け入れられるのだろうか?
つまり、後悔しないのだろうか?と思うのである。
 
子供の学力の向上が(他のほぼ同等と考えられるお子さんに比べて)遅いと感じる場合、
普通に考えられる対処法は、「勉強時間を長くする」であると思う。
そこでまず「勉強しろ」と言ってみるのが普通だと思うのだが、それで勉強してくれればよし。
しかし、普通はしないだろうから、「強制勉強措置」が必要だろうということになって、
「塾に入れる」ということになるケースが多いのではないだろうか。
 
冷静に考えるなら、それで学力の向上はほとんど望めないのではないだろうか?
問題は、ハッキリ言えば「お子さんの授業の吸収率の悪さ」なのである。
(こんなことを言って、本当に、ごめんなさい。)
それを解決せずに、勉強時間を延ばせば、吸収率は勉強時間に比例して悪くなるような気がする。
つまり、トータルでは何も変わらないのではないか、と。
もちろん、運命の出会いのように「すばらしい先生」に出合い、学力の向上がはじまることも
あるかもしれない。しかし、それは相当に運がいい場合だと思う。
 
引っ張るわけではないですが、長くなったので、続きます。
一応、結論を言っておくと、要は「学習態度を検討しましょう」ということにすぎない。