お父さん塾とムーミンと落窪物語

息子の奴、「おやじの○○(娘)に対する徹底した文系教育はすごいな」と言う。
「高三時には必ず成果が出ているだろう」と。
いやいや、おまえにもしたかったんだけどね。
 
とは言え、実際のところ、娘は、部活に交遊にといろいろ忙しくて、お父さん塾は
ほとんどできていない。
すごくやってる様に見えるだけなのだ。
夜遅く帰ってくる娘がやっとこできるのは、授業の復習と宿題だ。
そのどちらもものすごく重要であり、その点に不満はない。
また、考えようによっては、それで十分とも言える。
が、しかし!
それでは、私がつまんないのだ。
 
それで、「少ない時間でやって意味のあること」として、本を読もうと思った。
英語の読書はかなり成功していた。
ただ、これまで読んできたのは日本人向けの簡易本だったので、子供向けとは言え
英米人の本を読もうと思い、さんざん悩んだあげくムーミン(Comet in Mooninland)にした。
本当は、赤毛のアンで盛り上がったので、ハイジにしたかったのだが、まあ、あんまり
そういう系統もお父さんの品位の問題になりそうだったので・・・。
 
ところが、これが、正直なところ、おもしろくないのであります。
いやきっとおもしろいに違いない。
しかし、なかなかおもしろいところまで行けないのだ。
簡易版のアンはいきなり核心に入って行った。
が、ムーミンは、木の上から猿がなんだかの実を投げたり、奇妙な形のカニを追いかけたりと、
う〜ん、子供なら喜ぶのかもしれないけど、大人にはきつい。
 
ところで、娘は、古典がよくできる。
古典文法が得意なのだ。(つまり、リケジョ(理系女子)なのであるっ。)
だから、私は調子に乗って、(学習版)枕草子を一緒に読み始めた。
個人的に、私は、枕草子好きである。
「あー、昔のミーハーOLさんだ」という感想があるので。
(ごめんなさい。とても教養のある人なんでしょうが。)
しかし、まあ、盛り上がりにはかける。
 
で、先日、息子に「落窪物語」というものの話を聞いた。
よくわからないのだが、聞いた話では、なんだかジェットコースター型少女漫画の原型?
それなら、娘と読むと楽しいかも。
アンは本当に楽しかったのだ。娘の反応が。
だから、落窪物語読んでみようかな。