ちょっとSF 8

私は、このブログで「数学を話す」と書いている。
それは、「言葉を話す」と同様である。
 
たとえば、数学の問題を出されて、「制限時間は何分ですか?」とか「あれ?解き方
忘れちゃったぞ」なんていう人がいる。もちろん、その気持ちはわかる。
確かに、すぐには解けない問題はある。たくさん。
しかし、「一度習った教科書の問題」なら、それはおかしいと思う。
 
たとえば、「あなたの名前を言ってください」と言われて、「制限時間は何分ですか?」
とか「あれ?言い方を忘れちゃったぞ」なんて言わないではないか。
「一度習った教科書の問題」なら、日本語を話すように、式を立てて終わりではないか。
そのためにかかる時間は、単に「普通に話して話し終わる時間」でしかなく、当然、
制限時間などというものはない。(早口競争をしているのでなければ。)
「式の立て方を忘れる」とは「日本語を忘れる」ようなものであり得ないと思う。
 
そうでないなら、数学との付き合い方がどこかおかしいのだと思う。
と言ったら、我が子たち、口をそろえて「俺(私)たちは慣れてるからいいけど、
およそでそういうことは言わない方がいいよ」。
 
いや。敢えて言おう。ブログで。
数学(というか、数式)は言葉なんだから。
言葉に出しにくい難しいことはある。
どう言っていいか検討もつかないこともある。
しかし、「普通の事」は言葉に出せなければおかしいではないか。
 
さて、そういう言葉としての数学はどうすれば習得できるのか?
それは、「しつこく考え、その内容を口に出す性格」になることだと思う。
ただし、ここで言う「口に出す」とは、数式を書き出すことである。
いや、もし、明確に思い浮かべられるなら、思い浮かべるだけでもいいと思う。
 
終了です。