私の読書

日本近代史(坂野潤治)を読んだ。
もう歴史の勉強をする必要がなくなった(笑)のだが、私も歴史おじさんと化しているのだ。
一度読んでも頭に入らなかったので二度読んだ。
 
ちょっと批判(?)的なことを言うと、一度目に読んだときは、
「やっぱり歴史はわからない」という感想が強かった。
手紙や発言をもとに「この人はこう考えていた」とほぼ断言してしまう。
専門家としての洞察があってのことだと思うが、とても不思議であった。
 
しかし、おもしろかった。
この本を読んで改めたイメージは以下の通り。失礼はご容赦を。
 
西郷隆盛 頭の古い人 → 頭の良い人
井上毅  井上馨とまぎらわしい人 → 相当違う
井上馨  (名前から)しゃれた人 → がまんして黒田清隆の副官にも
大隈重信 早稲田の人だから福沢諭吉の敵 → むしろ仲間
政友会  民権運動の中心 → 某政党そのもの
戦前の雰囲気 軍国主義 → 反ファッショが選挙で勝っていた
  
だいたいイメージ通りだと思った人。
黒田清隆板垣退助原敬北一輝田中義一石原莞爾
 
もう少し詳しく知ってみたくなった人。
伊藤博文
 
「先生、伊藤博文って良い人だったんですか、悪い人だったんですか?
 先生はどっちだと思ってるんですか?」と聞きたい。
美濃部達吉はお嫌いなんですよね?)
 
で、二度目を読み終えると、なんとも言えない絶望感に近い不安感がこみ上げてきた。
なんだか、今って、戦前に似てるんでしょうか?
 
ど素人が大変失礼しました。
一読の価値があると思います。
(私は二度読みしました。)