娘の高校の文化祭記

待ちに待った文化祭。
実は、2年ぶりなのである。
そう、2年前、中学生の娘と見に来た「あの高校」に入学したのだ。
あのとき、見て回る時間はあまりなかったのだが、劇をひとつだけ見て大変
感心したのだった。
正確には、そういう劇を成り立たせている高校に感心したのだ。
 
娘は、「私、絶対この高校に入る」と言った。
(「あの劇団に入る気はない」とも言った。学校が気に行ったのである。)
そんなつもりで見に行ったわけではないのだが、結局、そうなった。
そして、今度は、「娘の高校」の文化祭として、見に行ったわけである。
本当にすばらしい。
 
娘は、部活を2つもやっていて、ほぼ1日中発表やらその練習やら。
もちろん、娘が出るところは、全部見た。
いいもんだな〜。
 
それで満足なのだが、ひとつだけ、見たかったものがある。
それは、中学生の娘と一緒に見たあの劇団の劇だ。
が、残念ながら、娘の発表と少しだけ重なっていて見ることはできなかった。
ぎりぎり重ならないかもと思って会場に行って待っていたら、後ろの方で、
正確な終了時刻を聞いて、「それじゃあ、見られない」と退出していく
女の子たちのグループがいた。
娘たちだった。
そういうわけで、やっぱり、見られなかったのである。
 
外に出ると、これまた、2年前に見たチアリーダー部。
すると、一緒に回っていた妻が俄然興味を示す。
あのとき、私をさんざんなじったくせに。
が、妻がどんどん前に行くので、一緒に、じっくり見ることができた。
そして、「やっぱり、娘には向いてないと思う」が、妻の感想だった。
うん。それはそう思うよ。
 
そうそう。
今回は、私の父母も来て、息子も学校帰りに来たのだった。
実は、娘の部と息子の部は、ひとつ重なっている。
(たぶん、お兄ちゃんの影響で選んだのだろう。)
息子の講釈を聞きながら帰った。