数学道3

娘に数学のどこがわからなくなったのか聞いてみた。
それは、予想に反して、数学Aということだった。
 
ひとつには、「集合の記号の∋がわからない」という。
こ、これわ。
聞いてみると、これは、数学の最初の授業(高校1年の最初の授業)でやったもの。
で、その日は、電車が止まって、娘を含む半数くらいの子が「遅刻」したのだった。
そして、その遅刻中に説明があったようで、娘はその辺をうやむやにしてしまったのだ。
 
∋を知らずに集合の授業を受けていたとは驚くべきことだが、そういうことはあり得る。
高校の数学ではすぐ要素数の計算に入ってしまうので、知らなくても進んでいけるのだ。
で、あらためてその記号が出てきて、「あれ?何?」となってしまったようだ。
ほら、あれだよ。
某予備校の先生の「ちょっとでも定義があいまいだと、そこからわからなくなってくる〜」。
ということで、教えてあげた。
 
もうひとつわからなかったのは、順列組み合わせの問題。
あー、これは、難しいや。
はじめはわからなくてもいいでしょ。
「もう一度ゆっくり考えてごらん」と言ってやらせたら、ほとんど解けた。
「あれ?どうして難しいって思ったんだろう」と。
うん、うん。そういうことあるよね。
おまえは数学の才能あるから、落ち着いてやれ。
 
それから、本当に「難しい問題」もあった。
立方体の面に6色塗るやつとか。
こういうのは、なんていうか、「ゆとり教育」的にじっくり答が出るまで考えさせるって
いうのもおもしろいけど、なかなかそんな時間ないですよね。
ということで、教えてあげたらわかったよう。
 
息子に「中間テストはどうだ?」と聞いたら「簡単だよ」と。
うぬ。簡単なら良い点取ってくれよな。(^^;
「どんな問題?」と聞くと、「う〜ん、たとえば、pが素数のときpCnがpで割れることを
説明せよ、とか」。
あ、それ、おまえが、昔自力で見つけた法則だよな。
 
その話をするとき、こんな風に言った。
「pが素数のときpCnpで割れることを証明せよ、じゃなかった、説明せよ」。
う〜ん。やっぱり優秀だと思うぞ。