収穫のとき

いや、秋の実りじゃなくて、教育の話。というか、テストの点数の話だ。
 
何度も何度も書いている気がするが、小学校低学年で、テストで良い点を取るのは簡単だ。
たいてい予告されるから、その前の日に、ちょっとがんばって勉強すればよい。
(この事実を知らないみなさんがたくさんいるようなので、いつもこの話を書いてしまう。)
つまり「勉強 → テストの点」のつながりがはっきり見えるのだ。
高学年になるにつれ、前日勉強だけでは大変になってくるが、それでも普段の宿題なんかを
ちゃんとやっておけば、前日勉強だけでも乗り切れる。
むしろ、そうあるべきだと思う。
 
が、中学生になると、そのようなスタイルはけっこう難しくなる。
つまり、「勉強 → テストの点」のつながりがはっきり見えなくなるのだ。
それは中学校の勉強がだんだん複雑になってくるからに違いない。
 
そのような場合、「日々勉強してても自分が成長してるのかどうかわからない」という
状態になりやすいのではないだろうか。
これは、モチベーション維持という意味では、つらいところだ。
現実に「テストの点が上がらない」などということが起こればなおさらだ。
 
それでも、どういう理由かによって、やっぱり日々勉強を続けた子供は、いつかテストでも
良い点を取るようになるのだと思う。
「テストで良い点を取るために勉強しているのではない」と言えばそれまでだが、
テストで良い点を取ればやっぱりうれしいのではないだろうか。
私は、これを「収穫のとき」と呼んでいる。
 
が、「収穫のとき」は短い。
収穫が終われば、また、地道な勉強に戻らなければならないのである。
がんばれ〜。
(収穫祭くらいやってもいいと思う。)