英検、英検、英検

妻がなんだか英検準1級のCDを聞き始めた。
なんでもチャレンジしてみるんだとか。
「でも、難しい」というので、私も聞いてみたら、ごめんなさい、簡単です。
いや、だって、私、アメリカに2年住んでたし。
「え?やさしいじゃん」と言うと、怒りまくる妻。
 
「準1級はやさしい?はい、わかりました。じゃ、1級ね。
 私が申し込んでおくから、ちゃんと受かってねっ」。
いやいや、なぜ、そうなる?
1級は、準1級とは比べられないくらい難しそうだし。
いや、まあ、悪かったよ。
 
ところで、息子も娘も4級は中学1年生の冬に取っている。
私は、たしか、中学1年の秋だったと思う。ちょっと自慢。
しかし、実は、これにはからくりがあったのだ。
 
私の出身中学は、普通の市立中学だが、熱心な英語の先生がいて、みなに
英語クラブに入るように勧めていた。
で、中学校入りたての私は、新しい教科である英語に興味はあったので、入ってみた。
ところが、その英語クラブ、実態は、英検受検クラブだったのだ。
さっそく4級の教科書と問題集を買わされて、勉強させられた。
 
が、もちろん、自習したってわかるわけがない。
放課後に部室に行くと、先輩(中学2年生)がいて、いろいろ教えてくれるのだ。
イソップの副読書なんかも読まされた。
先輩と話をするのは楽しかった。
でも、もちろん、そんなんで英語がわかるようになるわけがない。と思う。
イソップを見ながら、英単語の羅列が本当に意味不明だと思った記憶がある。
(「すっぱいブドウ」だったな。)
 
夏休みも何日か学校に呼ばれ、そこでやはり先輩の講義を受けた。
(なぜか、先生は教えてくれない。)
が、今度は、実戦形式というのか、過去問を解くのだ。
もちろん、わけがわからなかった。最初は。
ところが不思議なもんで、だんだんわかってきたのだ。
そう言うと、先輩も、「だろ〜」。
 
英語がわかるようになったのではない。
「英検4級の問題の解き方」がわかってきたのだ。
そうして、ボクらは、大人に・・・じゃなくて、4級に合格したのだった。
私だけでなく、英語クラブ1年生の全員が合格だったと思う。
(考えてみると、それは、なかなかの実績ではないだろうか。)
このことは、私にとっては、意義のある経験だったように思う。
 
あの先輩たち、今はどうしてるかなぁ。