息子の戦い

最近、夜中に息子の携帯のメール着信音が鳴り続ける。
息子は早々と寝ているのだが。
息子によると、それは高校の同級生たちの「宿題終わらない」メールだという。
つまり、彼らは、「宿題が終わらない」というだけのメールを夜中に出し合ってるのだ。
 
息子は、「そんなメールを打つヒマがあれば宿題やりゃあいいのに」と言う。
しかし、その息子も宿題が終わっていない。
一応、言っておくと、宿題の量なんかぜんぜんたいしたことはない。
やる気になればすぐ終わる量である。
つまり、問題は、やる気になれないのだ。
 
高校入学以来、あまり勉強をしている様子のない息子だが、最近はついに、
それはまずいと感じているようだ。
私は、「勉強しろ」とは(ほとんど)言わない。妻は言う。
妻が言うと、ちょっと前までは怒ったが、最近は、「うん。ちょっとやるかな」と。
 
ところが、勉強をはじめて数分(十数分?)くらいで、カードゲームなんかを
いじりだしてしまうのだ。
ただ、それにしても、前は、「俺は遊びたくて遊んでんだ。何が悪い」的なオーラを
出していたが、今は、あきらかに、「勉強に気が乗らない」オーラで、本人も、
まずいと感じているのではないかと思う。
 
これは、私が知る限り2度目のスランプではないかと思う。
1度目は、中3の夏、塾の宿題が終わらなくて。
今は、、、たぶん、「高校受験式勉強法の終焉」ではないかと。
 
高校受験期、塾はものすごい量の宿題を出してきた。
息子はそれに苦しめられたものだが、逆言えば、「何を勉強すればよいか」について
悩む必要はなかった。
今、高校に入って、宿題の量はいっきに減った。
その分、「勉強する(か、遊ぶ)こと」を自分で考えなければならない。
たぶん、それが難しいのではないか。
(そのくせ、成績はジリジリと上がっているところが、問題を複雑化させている。
 また、受験期も、宿題がなかなか終わらないのに成績は上がっていった。
 それが、問題をさらに複雑化させていると思う。
 つまり、そういう状況の中で、自分の座標軸を描けないのではないかと思うのだ。)
 
これは、やっぱり、成長の過程で必ず必要な悩みだと思う。
だから、しっかり悩んで成長してもらいたいと思う。
 
お父さんは、いつだって、おまえの味方だ。
がんばれ。