私の読書あれこれ

まーだ、教育本を読んでいる。
で、最近読んで、よかった本。
 
「中学受験は社会で合格が決まる」 野村恵祐
 
中学受験の(おそらく)現実をミもフタもなく書いている本。
理系人間の私は、「それでも、社会より算数や理科を」と思ってしまうのであるが、
そう思う人にも、そう思わない人にも、実に有益な本だと思う。
最近は、社会をよ〜く勉強して、すっかりコツをつかんでしまった気がしているが、
そう思えるまで、私にとって、社会科は「人生の黒雲」のようなものだった。
そんな状態から抜け出したい人にもお勧めかもしれない。
 
「小学生のための読解力をつける魔法の本棚」 中島克治
 
あの有名進学校麻○学園の先生による「国語勉強法」。
はじめに言っておくと、ちょっとだけ意見が合わないところもある。
・私が好きでないマンガ家を推奨している。(笑うとこです。)
・実体験より本の世界の方が豊かだと言っている。(p165)
・「○○○○物語」を小学生に推薦している。(最後の章・・・)
しかし、それはそれとして、大いに参考に、いや、勉強になる本である。
 
例題の解答も実にあざやかだと思う。
(なにしろあの学校の先生自身の解答である。
 中学受験をお考えの方にはとても参考になると思う。
 ただ、このレベルの解答を、小学生に求めるのはキツイと思う。
 あくまで、参考ということではないだろうか。
 この本に限らないが、私は、「模範解答は、あくまで参考」と悟る(?)ことで、
 「国語指導の不安」を払拭できた。)
しかし、よりおもしろかったのは、「学年別学習法」である。
 
はっきり言おう。
これは、国語エリート養成法であると。実に、インテンシヴなのだ。
これを実行できるご家庭は、日本全国でも、そんなにはないのではないか。
(いや、勝手な想像だけど。)
正直言うと、学校でやってほしい。
でも、それができるのは、○布だからだろう。
(息子が高校で受けている国語の授業もすばらしいものに思える。
 市立中学の授業だってすばらしい。だから、まあ、それはそれ。
 あ、そうだ。私自身の高校時代の現代国語の授業。
 あれ?あれって授業だったのかな?)
 
それでも、この学習法はおもしろい。
全部はできなくても、部分的にはできるのではないだろうか。
我が家でも何かできないか、画策中である。
 
なお、上記2つの本を読んで、意を強くしたことがある。
それは、「いずれにしても教育は労働集約型の仕事だ」ということである。