家庭における数学学習法2

我が家ではどうやってるか?と偉そうに書くことでもないが、事実を書けば、
受験塾方式に近いかもしれない。
が、そのココロは少し違う。と思う。
(言うまでもなく、受験塾批判ではない。受験塾にはお世話になったし、
 これからもお世話になるだろう。受験塾は「必要」な存在である!)
 
受験塾方式と書いたが、実は、たいていの教材も同様のしくみになっていると思う。
市販の多くの参考書・問題集では、各項目ごとに、
 
 例題、例題の解法、多数の類題
 
が並んでいる。
このような教材を使って勉強するとなると、類題の数が多いんだから、必然的に、
「例題」より「類題の練習」に時間をかけることになると思う。
 
類題とは、「似たような問題たち」だ。つまり、これは、反復学習なのである。
反復学習は有効だ。
 
ただ、反復学習には、
 
 ・覚えるための反復学習
 ・処理速度を上げるための反復学習
 ・理解を深めるための反復学習
 
があると思う。
どれも「実態」は同じだが、どこに力を入れるかで違いが出てくると思う。
受験塾では、(想像だが)圧倒的に、「覚えるため」と「処理速度を上げるため」が多い
のではないだろうか。
家庭学習では、「理解を深めるための反復学習」をさせたいのだ。
その説明(考察)をしたい。
 
ところで、よく、「1つの問題をじっくり考えなさい」(「そうすれば数学ができるように
なりますよ」)というアドバイスを聞く。
これは、確かに1つの真理だと思う。
しかし、それは、「すでに数学ができる人」の話ではないかとも思う。
数学がよくわかっている人であればこそ、1つの問題をじっくり考えることができるし、
その結果として、豊かな成果を得ることもできるのだ。
逆に、素人が1つの問題をじっくり考えても、あまりよいアイデアは浮かばないように思う。
(もちろん、天才のことは知らない。)
 
確かに、「1つの問題をじっくり考える」ことはすばらしいことだが、その前に、準備が
いるだろうと思うのだ。
それには、私は、たぶん、「理解を深めるための反復学習」がよいと考える。
 
続く。