息子の受験記

このブログが息子の受験の実況中継のようになってはいけないとその
方向での記述は控えてきた。
 
で、受験もとうとう終了した今、ちょっとだけ。
 
息子は弱音をはかない。
これは、我が息子ながら、驚くべきものがある。
えーと。勉強から逃避することはあった。と思う。
(「マンガを読む」だ。)
しかし、弱音ははかないのだ。
 
こう書くと「良い事」のようだ。
実際、私はそういう息子を誇らしく思うのだが、そのため、いろいろな
方面で、受けがよくないということも事実だ。
よくてノー天気、悪ければ傲岸不遜に見えるから。
 
受験勉強をはじめた頃、模擬試験での志望校の合格確率は20%だった。
それを見て、息子は「5回受ければ1回受かるってことじゃん。安心しなよ」
と妻に言ったという。
 
その後、合格確率はあがっていったのだが、どうにも塾の宿題が進まない
ということがあった。それなのに、部活動の大会(友人の応援も含めて)は
みんな出て、おまけに、義務のない合唱会まで。
私は、息子が自分の意思で部活動や合唱会に出たことも誇らしく思う。
 
が、「宿題が進まない」ということは、問題だった。
塾の先生に叱られても「先生は俺に勉強させようとして言っているのだから、
ありがたい」という意味のことを言っていた。
しかし、あとで聞いたところでは、ずいぶんきついことを言われて、
へこんだこともあったらしい。
それでも、そういうことは言わなかった。
(もちろん、先生の意図がわかっていたこともあると思う。)
 
詳細はわからなくとも、親として見れば、息子がいろいろなことに耐えて
いるようには見えた。
だから、「弱音をはいていいんだよ」と言っていたのだが、
それでも弱音ははかなかった。
 
ほんと、たま〜には、弱音をはいていいんだよ。
 
息子は、合格発表を見に行くとき、「俺は、受かっていても落ちていても、
絶対泣かない」と、強く言った。感銘を受けた。
(私は、「受かっていたら泣こう」と思っていたのだが、泣けなくなった。)
 
合格発表の帰り道、「マンガでも買ってやろうか」というと、「コロ○ロが
読みたい」。えっ?あれって、小学生のマンガでは?
さすがの息子も中学2年くらいで卒業していたはずなのに。
でも、まあ、そういうところも、私は好きだ。
 
4月からは、息子も高校生。
なんと私の母校に通うのである。
本当にうれしい。
 
みなさんに感謝したい。
 
付記:
コ○コロの話を聞いた娘は、
「私は高校に合格しても、ちゃ○が読みたいなんて言わないから」。