驚くべき感想

詳しくは書けない(書きたくない)のだが、娘が、ある国語の問題をやった。
問題の文章は小説で、「責任感の強い少年が、つい誘惑に負け、責任を
果たせなくなる(するべきでないことをしてしまう)」というものだった。
あらかじめ文章を読んでおいて、「う〜ん。お父さんよくわかるぞ」と思った。
 
ところがである。
娘は、そのときの少年の気持ちがまるで読み取れなかったようだ。
(そのときの少年の気持ちを選択肢から選ぶ問題だった。)
びっくりしたのだが、試しにと、息子にもやってもらった。
すると、息子もまったく同じ間違い。
 
我が家では、問題文中に解答を示す文がない問題を、「超能力者用の問題」とよぶ。
(どなたかの命名をそのまま使っているだけである。)
息子は、「少年の気持ちを示す直接的な文はない」と言う。
「だから、書かれている事実から推定した」と。
読み直してみると、確かに「少年の気持ちを示唆する文」は問題文中にない?
すると、これは、超能力者用なのか?
 
まあ、私の読みが足りないのかもしれない。
しかし、文中の根拠がどうだろうが、「そういう場合、どう思うのか、人間として
明らかだろ」と思う。そのときの少年の気持ちは「後悔」。でしょ?
 
で、聞いてみた。
「なあ、誘惑に負けて責任を果たせなかったとき、どんな風に感じる?」。
すると、二人ともに、「そんな経験はない」。
う。あ、あれ。え〜と。あれ?そうなの?う〜ん。
と困っていると、
「お父さんにはあるの?」とさぐるような目つき。
や、やめろ。お父さんをそんな目で見るんじゃない。
 
その後、二人とも同じ間違いをした(同じ間違った選択肢を選んだ)ということで、
二人は「それは、お母さんからの遺伝だ」という。
「ねえ。お母さんにも解いてもらおうよ。そうしたら、同じ選択肢を選ぶと思うよ」と。
う〜ん。実際、そんな気もする。
 
後記:
上記の問題をあとで妻にやらせてみたら、ちゃんと正解した。
なんだか、正解を聞くまでは、ドキドキしていたようなのだが、自分の答が
正解とわかった瞬間から、オオイバリ。
「え〜、これのどこが難しいの?どうしてできないの?」と。
それから、「どうやら、うちの子たちは、まだ、内省ということを知らないらしい」。
 
やっぱり、いろいろ遺伝してると思ふよ。
たとえば、内省しないとことか。